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🇯🇵 日本オーケストラレコ芸ONLINE · 2026年6月18日 12:31 · レビュー· 約1分で読めます

【作品解説】ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98

【作品解説】ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98

日本語要約
ブラームス最後の交響曲である第4番は、1884年から1885年にかけて作曲され、1885年にブラームス自身の指揮で初演された。バロック音楽の様式や「短調で始まり短調で終わる」構成など、当時の交響曲としては斬新な試みが盛り込まれている。初演時は聴衆から歓迎されたが、同業者や評論家の評価は分かれた。
全文(日本語)

ブラームス最後の交響曲である第4番は、作曲者52歳の1884年から1885年にかけて、シュタイアーマルク地方のミュルツツーシュラークで作曲された。1885年10月25日、ブラームス自身の指揮するマイニンゲン宮廷管弦楽団によりマイニンゲンで初演された。出版は1886年10月にジムロック社から行われた。

初演は聴衆から好評を博し、第3楽章のアンコールや、全曲終了後のザクセン=マイニンゲン公の求めによる第1・第3楽章の再演が行われた。一方で、フーゴー・ヴォルフやマーラーからは批判的な評価を受けた。当時補助指揮者を務めていたリヒャルト・シュトラウスは、リハーサルを経て本作を高く評価している。

本作には、バロック音楽の様式(フリギア旋法、シャコンヌ)の導入や、「短調で始まり短調で終わる」というベートーヴェン以降の慣習を打ち破る構成など、斬新なアイディアが盛り込まれている。また、楽器用法として5弦コントラバスの使用が想定されている。

各楽章の解説:

第1楽章:冒頭のヴァイオリン主題や、アウフタクトのHの音の重要性が特徴。当初導入部に和音が加えられたが、後に削除された。

第2楽章:ホルンの自然倍音によるフリギア旋法のパッセージが、遠い過去を想起させる効果を持つ。

第3楽章:軍楽隊楽器(ピッコロ、C管クラリネット、コントラファゴット、トライアングル)が加わるエネルギッシュな楽章。C管クラリネットの音域に関する記述がある。

第4楽章:バッハのカンタータ第150番の主題に基づくシャコンヌ形式。変奏とコーダで構成され、第14・15変奏のサラバンドのリズムが特徴的である。

▼関連キーワード解説 (6)
ブラームス人物・団体Wikipedia ↗

ヨハネス・ブラームス は、ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者。J.S.バッハ(Bach)、ベートーヴェン(Beethoven)と共にドイツ音楽における三大Bとも称される。ハンブルクに生まれ、ウィーンに没する。作風は概してロマン派音楽に属するが、古典主義的な形式美を尊重する傾向も強い。

ハンス・フォン・ビューロー人物・団体Wikipedia ↗

ハンス・ギードー・フライヘア・フォン・ビューロー は、ドイツの男爵で指揮者、ピアニスト。現在の職業指揮者の先駆的存在で、ビューローが登場するまで、作曲家と演奏家の分業化は明確でなく、オーケストラの指揮は作曲家自身によることが多かった。

リヒャルト・シュトラウス人物・団体Wikipedia ↗

リヒャルト・ゲオルク・シュトラウス は、ドイツの作曲家・指揮者。後期ロマン派を代表する作曲家の一人であり、ワーグナーとリストの後継者と見做されている。主に交響詩、オペラ、歌曲で成功を収めた。ウィーンのヨハン・シュトラウス一族とは血縁関係はない。

フーゴー・ヴォルフ人物・団体Wikipedia ↗

フーゴ・ヴォルフ は、オーストリアの作曲家・音楽評論家である。

ヨーゼフ・ヨアヒム人物・団体Wikipedia ↗

ヨーゼフ・ヨアヒム 、ヨアヒム・ヨージェフ は、ヴァイオリニスト・指揮者・作曲家。ブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演ヴァイオリニストとして後世に名を残している。

リヒャルト・ミュールフェルト人物・団体Wikipedia ↗

リヒャルト・ミュールフェルト は、19世紀後半の多芸多才のドイツ人音楽家で、当時のドイツで最も有名なクラリネットのヴィルトゥオーゾである。元はヴァイオリニストとしてマイニンゲン宮廷楽団に入団するが、後にクラリネット奏者に転向し、指揮者としても活躍した。ミュールフェルトの演奏に触発されてグスタフ・イェナーやカール・ライネッケ、ヨハネス・ブラームスが室内楽曲を創作し、わけてもブラームスの《クラリネット三重奏曲》や《クラリネット五重奏曲》、《クラリネット・ソナタ》は今日でも名作として盛んに演奏されている。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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