いま聴くべき、ウィーンで受け継がれてきた傑作 フランツ・シュミット「7つの封印の書」、その魅力とは——
いま聴くべき、ウィーンで受け継がれてきた傑作 フランツ・シュミット「7つの封印の書」、その魅力とは——

フランツ・シュミット(1874-1939)が作曲したオラトリオ「7つの封印の書」は、劇的かつ絵画的な作品であり、曲の冒頭と最後にはホルン、木管楽器、弦楽器による「ド・レ・ソ・ファ」の鮮やかなモティーフが響く。本作は『ヨハネの黙示録』を題材としており、第6章の四騎士の描写などが含まれる。
本作品はウィーン楽友協会合唱団の演奏を前提に1937年に完成し、1938年6月にオズヴァルト・カバスタ指揮ウィーン交響楽団、楽友協会合唱団により初演された。ウィーンの音楽家たちにとって、本作は「20世紀のマタイ受難曲」とも称される重要なレパートリーであり、ホルスト・シュタインやハインツ・ワルベルクらも度々指揮してきた。近年ではファビオ・ルイージ、ローター・ツァグロゼク、レオポルト・ハーガー、マンフレート・ホーネック、インゴ・メッツマッハー、ニコラウス・アーノンクール、クリスティアン・アルミンク、ロレンツォ・ヴィオッティらが指揮している。
日本での初演は1977年、山口貴指揮フィルハーモニー合唱団と東京交響楽団による。1996年には若杉弘が指揮した。
2026年9月には以下の公演が予定されている。
・NHK交響楽団(9/12-13、NHKホール):指揮ファビオ・ルイージ、ヨハネ役ミヒャエル・ラウレンツ、神の声ダーヴィト・シュテフェンス、ソプラノ迫田美帆、メゾ・ソプラノ藤井麻美、テノール伊藤達人、バス加藤宏隆、オルガン新山恵理、合唱新国立劇場合唱団。
・東京交響楽団(9/19、サントリーホール):指揮ロレンツォ・ヴィオッティ。
・東京交響楽団(9/21、ミューザ川崎シンフォニーホール):指揮ロレンツォ・ヴィオッティ、ヨハネ役マキシミリアン・シュミット、神の声フランツ=ヨゼフ・ゼーリヒ、ソプラノ クリスティーナ・ランツハマー、メゾソプラノ カトリオーナ・モリソン、テノール パトリック・グラール、バスバリトン クレシミル・ストラジャナッツ、オルガン大木麻理、合唱東響コーラス。

