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🇯🇵 日本クラシック全般レコ芸ONLINE · 2026年7月16日 11:01 · レビュー· 約1分で読めます

宇野功芳のオーディオ ――「空気録音」で追体験する“批評の現場”

宇野功芳のオーディオ ――「空気録音」で追体験する“批評の現場”

日本語要約
没後10年を迎えた音楽評論家・宇野功芳の仕事部屋に残された愛用のオーディオシステムを、生形三郎が「空気録音」の手法で収録。ワルター、フルトヴェングラーらのSP録音や、宇野自身が指揮したKTU合唱団の音源を再生し、その音楽観と理想の再生音を追体験する企画。
全文(日本語)

没後10年を迎えた音楽評論家・宇野功芳の仕事部屋には、生前と変わらぬオーディオシステムが残されている。今回、その装置を実際に聴く機会を得るとともに、再生音を「空気録音」として収録した。宇野氏の著書『僕の選んだベートーヴェンの名盤』に記された当時の装置のうち、プレーヤーとカートリッジ以外はほぼ当時のまま現役で稼働している。

試聴では、宇野氏が絶賛したワルター指揮ウィーン・フィルによるハイドン《軍隊》やモーツァルト《3つのドイツ舞曲》を再生。SP録音特有の質感やムジークフェライン大ホールの残響がリアルに再現された。また、宇野氏が指揮した新星日本交響楽団のライヴ録音も聴き、ワルターの解釈を継承しようとした姿勢を確認した。

続いて、フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルによるシューベルト《ロザムンデ》間奏曲第2番と、ワーグナー《パルジファル》より〈聖金曜日の音楽〉を試聴。宇野氏がかつて感動した「寂しさの極み」を追体験した。さらに、宇野氏が育てたKTU合唱団による大中恩《月と良寬》やヘンデル《ハレルヤ・コーラス》の未CD化音源を聴き、その音楽的造形力を確認した。最後に、宇野氏がライナーノーツを執筆したクレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管によるモーツァルト《フィガロの結婚》のCDが紹介された。

「空気録音」を担当した生形三郎は、リスニングルームの臨場感を伝えるため、無指向性マイクと単一指向性マイクを組み合わせた手法で収録を行った。

関連キーワード解説 (7)
宇野功芳人物・団体Wikipedia ↗

宇野 功芳 は、日本の音楽評論家、指揮者。東京都生まれ。国立音楽大学声楽科卒。

ブルーノ・ワルター人物・団体Wikipedia ↗

ブルーノ・ワルター は、ドイツ出身の指揮者、ピアニスト、作曲家。より正確なドイツ語読みはヴァルターであり、そのように表記される場合もある。本来の姓はシュレジンガーであり、これは彼がブレスラウの歌劇場の指揮者になったとき、現地ユダヤ人にシュレジンガー姓が多いので、ワルター(ヴァルター)に改めたという。そのため、ワルター・シュレジンガーと表記されることも稀にある。

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー人物・団体Wikipedia ↗

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー は、ドイツの指揮者、作曲家。伴奏ピアニストとしての演奏も行った。

オットー・クレンペラー人物・団体Wikipedia ↗

オットー・クレンペラー は、ドイツ出身の指揮者・作曲家である。ユダヤ系ドイツ人。

新星日本交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

新星日本交響楽団 は、かつて東京都に存在したプロフェッショナルのオーケストラ。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 は、オーストリア・ウィーンのウィーン楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール)に本拠を置くオーケストラ。正式な略称はドイツ語表記よりWPhであるが、もっと簡単にWPともする。英語表記の頭文字を取ってVPOと表記されることもある。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 は、ドイツ・ベルリンのフィルハーモニー に本拠を置くオーケストラである。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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