ピアニスト務川慧悟が語る ワインと音楽#2 ワインづくりから演奏をみる
ピアニスト務川慧悟が語る ワインと音楽#2 ワインづくりから演奏をみる

日本語要約
ピアニスト務川慧悟が、ワインづくりと演奏の共通点について語る連載の第2回。演奏家は創造主ではなく作品のメッセージを伝える存在であるという考えや、毎回まっさらな精神で楽譜に向き合う姿勢、技術とインスピレーションの関係性について、自身の経験を交えて論じている。
全文(日本語)
ピアニストの務川慧悟が、ワインづくりと音楽演奏の共通点について語る連載の第2回。務川は、ワイン製造家が自然環境と向き合うように、演奏家も作品と向き合う姿勢が必要だと述べる。
務川は、演奏家は創造芸術家ではなく、作品が語るメッセージを伝える存在であると定義する。自己表現や自己主張よりも、楽譜を深く読み込み、作曲家の意図を解釈することが重要であると語る。また、内田光子の姿勢に触れ、同じ曲を演奏する場合でも、毎回ホールやピアノ、聴衆が異なるため、常にまっさらな精神で楽譜を見直し、新しい形を生み出すべきだと説く。室内楽や伴奏においても、共演者と音楽で自在に対話できる柔軟性が重要であるとした。
インスピレーションについては、スピリチュアルなものではなく、音楽の構築や物理現象的な試行錯誤が積み重なり、無意識とつながる瞬間であると分析する。練習を通じて身体的に作曲家の意図を理解し、ひらめきを得ることもあると述べた。
技術に関しては、表現の一部として不可欠であると強調する。自身がフォルテピアノのリサイタルに向けて基礎から奏法をやり直した経験を挙げ、技術を妥協なく追求した結果として演奏が完璧になることが理想であると語った。
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