【対談】東京藝術大学学長・現代美術家 日比野克彦氏 vs 増一行審議委員(広報誌「にちぎん」No.87 2026年秋号) - boj.or.jp
東京藝術大学の日比野克彦学長と日銀の増一行審議委員が対談、芸術教育や大学の設備環境などを語る
日本語要約
東京藝術大学学長の日比野克彦と日本銀行政策委員会審議委員の増一行による対談が行われた。藝大の歴史や入試、教育内容のほか、老朽化するレッスン室や使用頻度が高く傷みやすいピアノの確保に向けた「アカンサス倶楽部」による寄付集めの取り組みなどが語られた。
全文(日本語)
日本銀行の広報誌「にちぎん」において、現代美術家で東京藝術大学学長の日比野克彦と、日本銀行政策委員会審議委員の増一行による対談が掲載された。
増委員はかつて藝大で監事を務めており、高校のオーケストラ部に入って以降アマチュアオーケストラでチェロを演奏している。対談では、創立140年を迎える藝大の歴史やキャンパス(上野、横浜、北千住、取手)、西洋文化と日本の伝統文化の双方を学ぶ環境、入学試験の実技試験などについて語られた。日比野学長は、西洋音楽の古楽(チェンバロやパイプオルガン)や邦楽、美術の各専攻の特色を説明した。
また、初等教育における図工や音楽などの感性を養う授業の重要性や、地方金融機関と連携した地域活性化のアートワークショップについても言及された。
大学の施設や設備面に関して、増委員が老朽化した建物や音楽学部のレッスン室について触れたところ、日比野学長は特にレッスン用のピアノの確保が重要であると述べた。レッスン用ピアノは使用頻度が高く10年ほどで傷むため、寄付制度「アカンサス倶楽部」を整えて数カ月で7〜8台の寄付を受けた実績を明かした。さらに、文化芸術が健康寿命延伸や認知症予防などに寄与する「文化的処方」の数値を提示して寄付や投資を促す重要性や、2026年度に国立大学運営費交付金の増額が認められたこと、芸術を仕事にすることや社会課題解決へのアプローチについて意見が交わされた。
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