Cracking the Acoustic Challenges of Saint-Saëns’s Symphony No. 3
サン=サーンスの交響曲第3番における音響的課題の克服
日本語要約
指揮者デヴィッド・バーナードが、サン=サーンスの「オルガン付き」交響曲を演奏する際の音響的課題について寄稿した。本来教会で鳴るべきオルガンと、コンサートホールでのオーケストラ演奏のバランスは長年の難題である。バーナードは、自身が提唱する聴衆をオーケストラ内部に配置する「InsideOut」アプローチとデジタルオルガンを組み合わせることで、聴衆がオーケストラとオルガンを一つの統一された音場として体験できる没入型の演奏を計画している。2025年11月にパーク・アベニュー室内交響楽団で、マキシム・ランドをソリストに迎えて上演予定である。
全文(日本語)
水曜(4/29)の『グラモフォン』誌のゲストブログで、アメリカの指揮者デヴィッド・バーナードは次のように記しています。「サン=サーンスの交響曲第3番の演奏は、常に妥協を伴います。この作品は、本来教会に設置されるような、真の力強さと豊かな音色を持つパイプオルガンを必要とします。しかし、教会はオーケストラにとって音響的に適した場所ではありません。コンサートホールはその問題を解決しますが、別の問題を生み出します。オルガンとオーケストラのバランスが極端に変化してしまうのです。」
「パーク・アベニュー室内交響楽団の2025-26年シーズンの計画を立てる際、私は2025年11月のプログラムでサン=サーンスの音楽を取り上げ、交響曲第3番とピアノ協奏曲第2番(マキシム・ランド共演)を組み合わせることにしました。私の優先事項は常にライブの聴衆であり、そのこだわりが、聴衆をオーケストラの中に配置してクラシックコンサートを完全な没入型体験に変える『InsideOut』アプローチを開発するきっかけとなりました。」
「ディメナ・センター・フォー・クラシック・ミュージックのキャリー・ホールで、この『InsideOut』体験を制作することに決めた後、残る課題はオルガンそのものでした。聴衆がすでにオーケストラの中に座っている状態で、デジタルオルガンのスピーカーをオーケストラと聴衆の両方を囲むように配置しました。聴衆は音楽の内側に身を置き、オルガンとオーケストラを一つの統一された音場として体験することになるのです。」
原文(抜粋)
In a guest blog on Wednesday’s (4/29) Gramphone , American conductor David Bernard writes, “Every performance of Saint-Saëns’s Symphony No 3 is a compromise. The work demands a pipe organ of genuine power and tonal richness—an instrument that lives, by its very nature, in a church. But a church is acoustically hostile to an orchestra. Concert halls solve that problem and create another … the balance between organ and orchestra varies enormously … As I was planning the Park Avenue Chamber Symphony’s 2025-26 season, I … decided to feature the work on the November 2025 program devoted to the music of Saint-Saëns, [pairing] the Third Symphony with his Piano Concerto No 2, featuring Maxim Lando … My priority is always the live audience, the people in the room, and that obsession …
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デヴィッド・バーナードマキシム・ランドパーク・アベニュー室内交響楽団ディメナ・センター・フォー・クラシック・ミュージック(キャリー・ホール)交響曲第3番「オルガン付き」ピアノ協奏曲第2番
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