Neue Noten 2025/07–08 – Vokalmusik
新譜紹介 2025年7月–8月 – 声楽作品
新譜紹介 2025年7月–8月 – 声楽作品
1. マルガレーテ・フーバー:『女性 – 生 – 愛 – 仕事』(2025)ソプラノとピアノのための歌曲集
出版社:Verlag Neue Musik Berlin。NM 4442(演奏用スコア2部)
【スタイル・特徴】3つの歌曲で、21世紀の現代女性の生活における感情的・社会的な側面を、多様な起源を持つスタイルや音色、打鍵技術を用いて描く。
【形式・構造】「怒り」「私は女性の天才」「働くのが大好き」の3曲。テキストの朗読から導き出された音楽的アイデアに基づき、ピアノパートと密接に絡み合う。
【記譜・演奏時間・難易度】記譜に特殊な点はないが、演奏指示には特殊な発声技術と表現姿勢が求められる。演奏時間:約6分。難易度:難。
【コメント】19世紀や20世紀初頭の歌曲集に対する批判的な対抗軸として適した作品。
2. イザベル・ムンドリー:『Wait』(2021)独唱のための(サッフォーの詩に基づく)
出版社:Breitkopf & Härtel, Mainz。EB 9423(ソプラノ・テノール版)、EB 9424(アルト・バス版)
【スタイル・特徴】微分音や拡張された発声技術を用い、古代ギリシャの詩人サッフォーの断片を音楽的に照らし出す。
【形式・構造】4つの楽章で構成。初期の音楽的要素(音程、アーティキュレーション)と英語の音節・音素の扱いから発展する。
【記譜・演奏時間・難易度】多数の強弱記号を含む。特殊な記譜や発声技術は序文で解説。演奏時間:約8分。難易度:極めて難。
【コメント】2021年ARD国際音楽コンクールの課題曲として作曲された。
3. ヨハネス・ボリス・ボロウスキー:『サラ・ティーズデールの詩による歌曲集』(2023/24)声とピアノのための
出版社:Boosey & Hawkes – Bote & Bock, Berlin
【スタイル・特徴】愛、自然、死をテーマにしたサラ・ティーズデール(1884–1933)の詩に基づく25の歌曲。
【形式・構造】各曲は音楽的アイデアとテキストの対峙から生まれる。伴奏はシンプルなものから複雑なものまで様々。
【記譜・演奏時間・難易度】ピアノパートが4段になる箇所を除き、記譜に特殊な点はない。演奏時間:計約53分(各曲0.5〜4分)。難易度:難。
【コメント】任意の順序で演奏可能。強弱記号が控えめで、解釈の自由度が高い。
4. ユリア・ミハーイ:『Abrieb』(2026)カウンターテナー(風船使用)と4チャンネル音源のための
出版社:Topus Musikverlag, Berlin。TP 1305
【スタイル・特徴】ミヒャエル・マイヤーホフのインタビューに基づき、摩擦音をテーマにした作品。特殊な発声技術、録音されたノイズ、風船を用いた音を組み合わせる。
【形式・構造】マイヤーホフの美学的考察に対する音楽的コメント。風船の操作が声に対する対位法として機能する。
【記譜・演奏時間・難易度】特殊な発声技術や風船の記譜法を含む。演奏時間:約4分。難易度:中〜難。
【コメント】マイヤーホフの70歳を記念し、彼の音楽的特徴を遊び心を持って扱う。
5. シュテファン・リトヴィン:『The Bells』(2006)朗読とプリペアド・ピアノのための(エドガー・アラン・ポーに基づく)
出版社:Verlag Neue Musik Berlin。NM 3546
【スタイル・特徴】ポーの詩に基づくメロドラマ。ピアノの音色の変容とボーカルループにより、不気味な雰囲気を描く。
【形式・構造】鐘のような音響構成から始まり、ピアノ内部奏法や弦のプリペアリングにより徐々に変化する。
