Un été avec les fils Bach, #5 : en quinze disques
バッハの息子たちと過ごす夏、第5回:15枚のディスクで辿る

【ヴィルヘルム・フリーデマン】
『幻想曲、ソナタ、フーガ、ポロネーズ』モード・グラットン(チェンバロ、クラヴィコード)、Mirare(2009年)。W.F.バッハの鍵盤作品は創意に富む。グラットンは知的な手腕で演奏し、感情表現も豊かである。同レーベルの協奏曲集も推奨される。ロバート・ヒルによるポロネーズ全集(Naxos)も、ピアノフォルテで繊細さと情熱を両立させている。
『交響曲、協奏曲』ベルリン古楽アカデミー、HM(2002年)。W.F.バッハの最も有名な作品である「アダージョとフーガ Fk 65」を収録。ベルリン古楽アカデミーは、その鋭いダイナミズムを遺憾なく発揮している。
『カンタータ Fk 80, 83, 85, 89』ヘルマン・マックス指揮、ライン室内合唱団、ダス・クライネ・コンツェルト、Capriccio(1993年)。ヘルマン・マックスの指揮はやや控えめだが、独唱者、合唱、オーケストラは高い水準を維持しており、忘れ去られるには惜しい作品群である。
【カール・フィリップ・エマヌエル】
『Yukioのためのソナタ』ジョスリーヌ・キュイエ(クラヴィコード)、Ligia(2011年)。三島由紀夫にちなんだタイトルで、ベルリン時代のソナタ5曲を収録。キュイエはクラヴィコードの表現力を際立たせている。マルシア・ハジマルコスによる「性格的小品集」(Zig Zag Territoires)や、ミクロシュ・シュパーニによる「プロイセン」「ヴュルテンベルク」ソナタ集(Bis)も推奨。
『交響曲』ベルリン古楽アカデミー、HM(2024年)。交響曲全集の最終巻。活力、対比、ユーモア、大胆さを備えた演奏。
『チェロ協奏曲』ジャン=ギアン・ケラス(チェロ)、アンサンブル・レゾナンツ、リッカルド・ミナージ指揮、HM(2018年)。モダン楽器による情熱的な演奏。オフェリー・ガイヤールとプルチネッラ(Aparté)によるガット弦での演奏も楽しめる。
『四重奏曲 Wq 93-95』レ・ザデュー、DHM(1988年)。アンドレアス・シュタイヤー(ピアノフォルテ)らによる、繊細さと強烈な感情が同居する名演。ルドガー・レミー指揮のアミ・ド・フィリップによるトリオ・ソナタ集(CPO)や、グイド・バレストラッチによるヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集(Arcana)も注目。
『イエスの復活と昇天』バルト・ファン・レイン指揮、フラマン放送合唱団、イル・ガルデリーノ、Passacaille(2022年)。父バッハの様式と「感情様式(Empfindsamkeit)」を融合させたオラトリオ。フリーダー・ベルニウス指揮の『荒野のイスラエル人』(Carus)や、ドロテー・ミールズとルドガー・レミーによる『ゲレルト頌歌集』(CPO)も推奨。
【ヨハン・クリストフ・フリードリヒ】
『ピアノフォルテ作品集』ジェルマン・スプロッセ(ピアノフォルテ)、Prospero(2023年)。過小評価されがちなJ.C.F.バッハの作品に、深い表現力を見出す。スプロッセの繊細な演奏が光る。
『ソナタとトリオ』カメラータ・ケルン、CPO(2007年)。室内楽作品集。確かな筆致で書かれた、魅力的な作品群。
『ラザロの復活』アンドレアス・ミッチケ指揮、ゲレルト・アンサンブル、Genuin(2022年)。詩人ヨハン・ゴットリープ・ヘルダーとの共同制作によるオラトリオ。コラールとフーガの技術、感情様式によるアリアが調和している。カンタータ『カッサンドラ』(CPO)も推奨。
【ヨハン・クリスチャン】
『チェンバロ・ソナタ』ニコラウ・デ・フィゲイレド(チェンバロ)、Passacaille(2010年)。作品5および17を収録。ギャラント様式を基調としつつ、生き生きとした演奏を展開している。
『La dolce Fiamma:オペラ・アリア集』フィリップ(※本文途中で切れている)
