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🇯🇵 日本クラシック全般レコ芸ONLINE · 2026年10月20日 10:02 · レビュー· 約2分で読めます

オギュスタ・オルメスに魅せられて 録音編/谷戸基岩

音楽評論家の谷戸基岩がオギュスタ・オルメスの録音や音源蒐集の変遷を紹介

日本語要約
音楽評論家の谷戸基岩が、19世紀フランスの作曲家オギュスタ・オルメスの録音作品を紹介。サン=サーンスとの関係から始まった音源蒐集の経緯をはじめ、歌曲集、管弦楽曲、室内楽曲の録音、近年の間奏曲《夜と愛》の録音ラッシュやピアノ連弾版などの注目盤を挙げている。
全文(日本語)

注目すべき女性作曲家を紹介する連載の第7回として、音楽評論家の谷戸基岩がオギュスタ・オルメス(1847~1903)の「録音編」を解説している。オルメスは19世紀フランスで活躍したワグネリアン作曲家で、1889年パリ万博で大作《勝利の頌歌》を発表し、サン=サーンスやドビュッシーに高く評価された。

谷戸氏は大のサン=サーンス・ファンであり、彼がオルメスに求婚して断られたことや交響詩《オンファールの糸車》などを献呈したこと、フランクのオルメスへの不倫願望が結実したとされる《ピアノ五重奏曲 ヘ短調》初演でピアノを弾いたエピソードなどに触れつつ、音源蒐集の経緯を語る。

最初に手にしたCDはエヴァ・チャポー(ソプラノ)とアリシア・マサ(ピアノ)による『歌曲選集』(Accord)。続いてオダリーヌ・デ・ラ・マルティネス監修の『打ち捨てられた花々~フランスの女性作曲家たちの歌曲集』(Lorelt)にオルメスの歌曲が5曲収められていた。

管弦楽曲では、ラインラント=プファルツ・フィルハーモニックによる『管弦楽作品集』(Marco Polo、指揮:サミュエル・フリードマン、パトリック・ダヴァン)が長らく唯一の録音だったが、2024年に同団をマイケル・フランシスが指揮した『オルメス/交響詩集』(cpo)が登場し、交響詩3曲や間奏曲《夜と愛》に加えサンフォニー《怒れるロラン伯》が収録された。

室内楽では、ルイジ・マジストレッリ(クラリネット)とクラウディア・ブラッコ(ピアノ)による『女性作曲家のクラリネット作品集』(Gallo)に《モルト・レント》と《幻想曲》が収録。また《3つの小品》は、ジュリエット・ユレル(フルート)とエレーヌ・クヴェール(ピアノ)による盤(Alpha)と、バルド・コローナ・デュオによる『見えない星たち』(Da Vinci Classics)の2つの録音がある。

近年は間奏曲《夜と愛》の録音が相次ぎ、『ウィーン・フィル・シェーンブルン・サマーナイト・コンサート2024』、チェロ8による『夜への頌歌』、ヴォルフガンク・デルナー指揮パドゥルー管弦楽団による『星の夜~ベルリオーズ、オルメス』(Gramola)が登場している。このほか四手連弾版の交響詩《ポーランド》(Toccata Next)、スティーヴン・イッサーリス編曲による《王妃の幻影》より〈レシタティフと歌〉を含む『プルーストのサロンの音楽』(BIS)、パルツェット・ブル・ザーネ制作の8枚組などが紹介され、未録音作品への今後の録音が期待されている。

▼関連キーワード解説 (2)
オギュスタ・オルメス人物・団体Wikipedia ↗

オーギュスタ・オルメス はアイルランド系のフランスの女性作曲家。熱烈なワグネリアンだったことや、女性が職業芸術家になることがはしたないとされた当時の風潮から、当初はヘルマン・ゼンタという偽名で作品を発表した。主に舞台音楽や声楽曲の作曲家であり、自作の歌曲やオラトリオ、合唱交響曲やオペラに、ワーグナーよろしく手ずから台本を執筆した。現在では忘れられた作曲家の一人であるが、ドビュッシーは音楽評論においてオルメスの訃報をとりあげ、その作品を「健康な音楽である」と評している。またエセル・スマイスは、最晩年のオルメスに表敬訪問を行なっている。

セシル・シャミナード人物・団体Wikipedia ↗

セシル・ルイーズ・ステファニー・シャミナード は、フランスの作曲家・ピアニスト。出版作品と演奏活動によって、経済的に自立した最初の女性作曲家といわれる。とりわけピアノ曲《スカーフの踊り》 は世界的にヒットし、それを記念して1910年にはイギリスの香水会社によって彼女のプロフィールを付けた石鹸が発売された。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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セシル・シャミナードタチアナ・ラルーノヴァクレヴァ・スタジオ
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