Review: Shostakovich: Symphony No. 1, etc (Philharmonia/Rouvali) - Classical-Music.com
レビュー:ショスタコーヴィチ:交響曲第1番 他(フィルハーモニア管弦楽団/サントゥ=マティアス・ロウヴァリ) - Classical-Music.com
ショスタコーヴィチ
モスクワ、チェリョームシキ & 交響曲第1番
フィルハーモニア管弦楽団/サントゥ=マティアス・ロウヴァリ
Signum SIGCD990 60:51分
ショスタコーヴィチの交響曲第1番がちょうど100年前にレニングラードで世界初演され、20世紀の最も偉大な作曲家の一人の国際的なキャリアをほぼ独力で切り拓いたというのは驚くべきことである。
ショスタコーヴィチの音楽を特に好まない人でさえ、当時19歳だった作曲家がこの作品で見せた発明の大胆さと早熟さは並外れたものであると認めざるを得ないだろう。
サントゥ=マティアス・ロウヴァリとフィルハーモニア管弦楽団は、第1楽章で探求されるグロテスクな気分の並置を存分に楽しんでいる。ワルツ風の第2主題に対して採用されたややゆったりとしたテンポに驚く人もいるかもしれない。しかし私の考えでは、それは楽曲の大部分を支配する不吉な素材に対する際立った対比として非常に効果的に機能している。
ロウヴァリは第2楽章でも同様の戦略をとっており、冒頭の慌ただしい楽想と、より不吉な葬列のような中間部を対比させている。ここでは遅いが魅惑的なテンポで演奏されている。
第1・第2楽章の大きなクライマックスが、他の録音ほどの重厚さや激しさを達成していないと感じる人もいるかもしれない。しかし、この抑制は意図的なものに思える。ロウヴァリは交響曲の残りの部分で感情の温度を上げ、若々しい高揚感に満ちた作品を、よりはるかに悲劇的なものへと変貌させているからだ。
この演奏を傑出した体験にしているのは、ロウヴァリの解釈と素晴らしいオーケストラ演奏の組み合わせである。これらの資質は、オペレッタ『モスクワ、チェリョームシキ』の組曲でも同様に発揮されている。ショスタコーヴィチの最高傑作とは言い難いが、非常に楽しめる作品である。