US Orchestra Drops Kremlin-Linked Russian Violinist Vadim Repin After Ukraine Steps In - UNITED24 Media
アナポリス交響楽団、ロシアのヴァイオリニスト、ヴァディム・レーピンとの共演を中止
米メリーランド州のアナポリス交響楽団(ASO)は、ロシアのヴァイオリニスト、ヴァディム・レーピンとの共演を中止した。レーピン氏は、クレムリンが支援する文化イベントに参加し、ロシア政府からの支援を受けている。
アナポリス交響楽団によると、レーピン氏は11月6日と7日にメリーランド・ホールでドミートリイ・ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏する予定だった。楽団は、この共演中止の決定は双方の合意によるものだと説明している。
楽団は「ASOとレーピン氏は、現在の状況は円滑な協力関係を築くのに適しておらず、また、生の音楽を中断なく楽しむことを最優先とするASOの聴衆の利益にもかなわないという結論に至った」と述べた。
この決定は、駐米ウクライナ大使館からの要請を受けたもの。同大使館は8月下旬、レーピン氏がロシア政府主導の文化活動に関与していることを理由に、コンサートから同氏を外すよう楽団に求めていた。
ウクライナ大使館はこの中止を歓迎し、モスクワが国際的な影響力を行使するための手段として文化外交を利用していると主張した。駐米ウクライナ臨時代理大使のデニス・セニク氏は、「ロシアは、ミサイルやドローン攻撃で罪のないウクライナ人を日々殺害し続けている国のイメージを洗浄するために、ソフトパワーの一環として文化外交を利用している」と述べた。また、「この問題に注目を集め、公正で永続的な平和の実現に向けて取り組むウクライナを支援することの重要性を訴えてくれたすべての人々に感謝する」と付け加えた。
レーピン氏は2022年4月、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領から「ロシア連邦人民芸術家」の称号を授与された。その後も、ロシア軍に関連する公演など、ロシアの公式な文化イベントに参加している。
2024年2月には、クレムリン関連の財団が支援する「祖国防衛者の日」のイベントで、ロシア国立クレムリン管弦楽団と共演した。また、同氏の芸術財団は、ロシア大統領文化イニシアチブ基金から資金援助を受けている。
レーピン氏のロシア政府機関との関係を巡る批判により公演が中止されたのは、今回のアナポリスでのコンサートが初めてではない。これまでにドイツのマンハイム、ハンガリーのブダペスト、米フロリダ州パームビーチのオーケストラが、同氏の出演予定を取り消している。
今回の決定は、9月3日時点での方針を覆すものとなった。当時、ASOはレーピン氏の公的な記録を精査した上で、予定通り公演を行う意向を示していた。

