名曲・名演って何? 飯田有抄の心を揺さぶる「お気に入り3選」
クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄、名曲・名演の捉え方と心揺さぶる「お気に入り3選」を語る

クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄が、ポッドキャスト番組『ONTOMO Radio』の内容を再構成した特集記事で、名曲・名演の捉え方や自身が心を揺さぶられた作品・演奏について語った。
飯田は名曲について、方程式のような公式はないとしつつ、「人々に『グサッ!』ときた音楽」と表現。ベートーヴェンの「交響曲第9番」を例に挙げ、社会が劇的に変化した時代に合唱やオーケストラで強い衝撃を与えたように、受け止めた人をショックで頭が真っ白にさせるようなパワーを持つものが名曲であると述べた。また名演については、きれいにまとめられた演奏よりも、少し間違えたり音程が不安定でもマグマのように湧き出るエネルギーや瑞々しさ、ダイレクト感がある演奏に心を動かされると語っている。
心に残る名曲名演「お気に入り3選」として以下を挙げている。
第3位:ジョン・アダムズ《ハルモニウム》(5月21日、東京都交響楽団公演、作曲者自身の指揮)。合唱も加わる大規模な作品で、緻密な単位の積み重ねによる大きなうねりや、大伽藍のような響きに感動したと評した。
第2位:ジェラルド・フィンジ《エクローグ》(ピアノ:ロベルト・プラーノ)。2016年にラジオ局OTTAVAのパーソナリティを務めていた際リスナーからのリクエストで知った作品で、プラーノのピアノ演奏を高く評価している。
第1位:小林愛実によるショパン《24の前奏曲》(2021年ショパン国際ピアノコンクール第3次予選、ワルシャワ現地)。鬼気迫る没頭と全体を見渡す冷静さを併せ持ち、作品像が塗り替えられるような説得力と「緊張美」に心が切り裂かれるような体験をしたと振り返っている。
記事の最後では、飯田の著書『クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら』(2025年3月発行)および『クラシック音楽への招待 子どものための40の楽曲たち』(2026年3月発行)が紹介されている。
