There is no iceberg, no skeleton key; Finnegans Wake is not a cipher. It is only itself.
氷山もスケルトンキーも存在しない。『フィネガンズ・ウェイク』は暗号ではない。ただそれ自身である。
1922年、ジェイムズ・ジョイスが17年をかけて『フィネガンズ・ウェイク』を執筆し始めた年に描かれた、ジョーナ・バーンズによるジョイス(眼帯姿)のドローイングがある。
「『フィネガンズ・ウェイク』は、言語が体現する純粋な喜びを無視し、欠落しているものを介して『解読』しようとするアプローチによって不当に扱われてきた。氷山もスケルトンキーも存在しない。『フィネガンズ・ウェイク』は暗号ではない。ただそれ自身である」と、作曲家のアリステア・ホワイトは述べている。これは、ジェイムズ・ジョイスの壮大なモダニズム小説に基づく作品群を制作するという、彼の野心的な13年プロジェクトへの興味深い導入となっている。
ホワイトのプロジェクトは、2039年の同作刊行100周年に向けて進められる予定である。ただし、ジョイスが『フィネガンズ・ウェイク』を完成させるのに17年を要したことは留意に値する。彼は1922年にスケッチを開始し、作品は1939年にようやく書籍として出版された。ジョイスはその20ヶ月後の1941年1月13日、チューリッヒで死去した。
プロジェクトの第一歩として、ホワイトは2026年9月5日(土)にロンドン・アイリッシュ・センターにて、連作のオープニングコンサート『Finnegans Wake: Here Comes Everybody』を開催する。この第一弾は、オペラの序曲を1時間にわたって再構築したもので、ベテランの前衛音楽家であるロジャー・レッドゲートとアンサンブル・エクスポゼによって演奏される。アンサンブル・エクスポゼは1984年に作曲家のリチャード・バレット、ロジャー・レッドゲート、マイケル・フィニシーによって結成され、最も挑戦的な現代音楽を擁護することで知られている。
詳細はロンドン・アイリッシュ・センターのウェブサイトを参照のこと。