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🇫🇷 フランスオペラForum Opéra · 2026年5月13日 13:01 · レビュー· 約1分で読めます

VERDI : Nabucco – Luxembourg

ヴェルディ:ナブッコ – ルクセンブルク

日本語要約
2023年6月にジュネーブで初演された、ヴェルディのオペラ『ナブッコ』の国際共同制作公演についてのレビュー。ブラジル人演出家による本作は、巨大な回転鏡とビデオ投影を駆使したミニマルな舞台装置が特徴です。舞台上でビデオ撮影を行うスタッフを戦場カメラマンに見立て、現代の紛争や戦争の不条理を浮き彫りにしています。合唱団は現代の一般市民の姿で登場し、観客席にも配置されるなど、戦争が遠い過去の話ではなく、現代の我々自身の問題であることを強く訴えかける、野心的かつ示唆に富んだ演出となっています。
全文(日本語)

2023年6月のジュネーブ初演時に本欄でも取り上げたこの『ナブッコ』の国際共同制作は、明らかに多額の予算を投じた野心的なプロジェクトである。映画監督やインスタレーション作家として既に著名なブラジル人演出家に委ねられたこの舞台は、二つの巨大な回転鏡(一つは床を、もう一つは客席を映す)を基調とした、極めて簡素な装置で構成されている。その前で物語が展開され、重ね合わせるように映像が投影される。

これらの映像は、登場人物の顔のクローズアップや、目の前で起きている出来事の詳細を映し出すことが多く、撮影スタッフは戦場の紛争地帯にいる報道陣のように、舞台上でアクションに混ざりながらその姿を現す。ここで前面に押し出されているのは、紛争とその不条理の結果として生じる人間の苦しみである。

場所は特定されていない。舞台を作り上げているのは、登場人物の動き、そして何よりも圧倒的な合唱団の群像である。演出家の意図は、現代との共鳴を確立し、台本を利用して今日の紛争を想起させ、どこで発生しようとも戦争の恐怖を表現することにあるのは明らかだ。合唱団は「どこにでもいる一般市民」の服装をしており、一部の団員は観客席にも配置されている。メッセージは明確である。ルクセンブルクの善良なる市民諸君、戦争はあなたたちの問題でもあるのだ。

原文(抜粋)
Déjà évoquée dans nos colonnes lors de sa création à Genève  en juin 2023, cette production internationale de Nabucco est visiblement une opération ambitieuse et ayant nécessité de gros budgets. Confié à une metteuse en scène brésilienne déjà célèbre comme cinéaste engagée ou auteure d’installations, le spectacle repose sur un dispositif scénique particulièrement dépouillé, basé sur deux énormes miroirs pivotants, l’un reflétant le sol et l’autre la salle, devant lesquels va se dérouler l’intrigue, avec projection de vidéos en surimpression. Ces vidéos reprennent le plus souvent des visages en gros plan, ou des détails de ce qui se passe sous nos yeux, et les vidéastes sont d’ailleurs visibles sur la scène, un peu comme le seraient des reporters de guerre sur le théâtre d’un conflit, mêl…
▼関連キーワード解説 (2)
ルクセンブルク会場Wikipedia ↗

ルクセンブルク大公国 、通称ルクセンブルクは、西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家である。議院内閣制の大公国。首都はルクセンブルク市。

ナブッコ作品Wikipedia ↗

『ナブッコ』(Nabucco)、原題『ナブコドノゾール』(Nabucodonosor)は、ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した全4幕からなるオペラである。題材を旧約聖書(ユダヤ教聖書)の『エレミヤ書』と『ダニエル書』から取っている。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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