Classical View: A Very Modern concert at Lehigh University - Lehigh Valley Press
リーハイ大学のVery Modern Ensembleが「トーマス・ピアシー&フレンズ」コンサートを開催
リーハイ大学のVery Modern Ensemble(LUVME)は、8月28日午後7時30分よりベスレヘムのゾルナー・アーツ・センターにて「トーマス・ピアシー&フレンズ」を開催した。
LUVMEのディレクターであるカイル・ウェルンケは、世界的に著名なクラリネット奏者であり、笙(おひちりき)奏者でもあるトーマス・ピアシーを招いたことについて、彼の多忙なスケジュールの中で出演が実現したこと、そして自身の師であるマイケル・シェレの作品が演奏されることを挙げ、喜びを語った。
コンサートは、日本の作曲家・ピアニスト・教育者である佐々木美穂による2023年の現代音楽作品「Reimei-Dawn」で幕を開けた。この作品では、標準的な篳篥(ひちりき)より4度低い音域を持つ大型の「おひちりき」をピアシーが演奏した。伴奏はチェリストのアーロン・ウルフとピアニストの岩尾真理奈が務めた。
続いて、ジュディス・シャティンのエレクトロアコースティック作品「Cherry Blossom and a Wrapped Thing: After Hokusai」が演奏された。この曲は葛飾北斎の版画から着想を得たもので、ピアシーがクラリネットとエレクトロニクスを担当した。版画に描かれた桜は、人生の美しさや短さ、神秘と深淵を象徴している。
ピアシーは藤倉大のクラリネット独奏曲「Sandpiper」を演奏した。前半の最後には、カイル・ウェルンケによるクラリネット、チェロ、ピアノのための「Evocations」(2026年)が世界初演された。ウェルンケによれば、この作品は木製の楽器であるトリオのために、世界各地の伝承音楽の音階を用い、様々な樹木の精霊をテーマに構成されている。第1楽章「Leshachikha」はクラリネット、第2楽章「Spriggan」はチェロ、終楽章「Kukunochi」はピアノに焦点を当てている。
休憩後、コンサートは坪井一歩のクラリネットとピアノのための「Raining, 3:50 a.m.」で再開された。この曲は新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に作曲され、雨の降る夜に感じる孤独感を表現している。続いて、リーハイ大学の音楽教授ダリン・ルイスによるアンサンブル作品「Lights in the Distance」が演奏された。この曲は一つの楽器から始まり、最終的に3つの楽器が合奏する「付加的」な構成となっている。
コンサートの最後は、1930年代に活躍したアメリカのヘビー級ボクサーに捧げられたマイケル・シェレの「Kingfish Levinsky」で締めくくられた。
ウェルンケは、LUVMEのプログラムは20世紀および21世紀のレパートリーを演奏する機会を提供していると述べた。
トーマス・ピアシーはニューヨークと東京を拠点に活動し、南北アメリカ、ヨーロッパ、アジアで協奏曲やリサイタル、室内楽に出演している。これまでに300曲以上の委嘱作品を初演し、グラミー賞、ラテン・グラミー賞、武満徹作曲賞、ピューリッツァー賞を受賞している。
アーロン・ウルフは2024年のナウムブルク国際チェロコンクールで優勝し、グラミー賞を4度受賞したアンサンブル「Eighth Blackbird」のメンバーである。岩尾真理奈は日本出身のピアニストで、カウフマン・ミュージック・センターのスタッフピアニストおよびニューヨークのSchool for Stringsで室内楽の講師を務めている。

