作曲家ルカ・フランチェスコーニ(Luca Francesconi)が語るベリオの教えや創作の思考、サントリーホール サマーフェスティバルでの試み - Mikiki by TOWER RECORDS
作曲家ルカ・フランチェスコーニが語るベリオの教えや創作の思考、サントリーホール サマーフェスティバルでの試み
サントリーホール サマーフェスティバルのテーマ作曲家として招かれたルカ・フランチェスコーニが、8月29日のプログラムについて語った。冒頭に演奏されるフリスティナ・シュシャクの“POPA”(1996年生まれ)について、フランチェスコーニは、小さな素材を精密に組み立てる彼女の才能を高く評価している。
ベリオの“フォルマチオーニ”を選曲した理由については、対立する要素から新しい秩序を築くという西洋音楽の正統的な思考を継承した、おそらく最後の作曲家であるベリオの創作を総括する作品だからだと述べた。また、リーラ・ジョセフォウィッツ独奏による自身の作品“ドゥエンデ”については、形式化や論理に閉じ込められがちな西洋文化の重さから逃れようとする試みであり、理屈では説明できない人間の内なる衝動を表現していると語った。
現代のAIやコンピュータの台頭に対しては、AIを「食洗機と同じ」と評し、批判的な見解を示した。学生には過去の様式ではなく、自分自身の頭で考えるためのプロセスを探究させているという。8月29日に世界初演される新作については、「イノセンス(無垢な力)」をテーマに、既存のルールを飛び越える力を想像しながら書いていると明かした。
ルカ・フランチェスコーニはミラノ出身の現代音楽作曲家。アツィオ・コルギに師事し、バークリー音楽大学でジャズも学んだ。声やエレクトロニクス、オーケストラのための作品を多く手掛け、指揮や音楽祭の芸術監督も務める。
【サントリーホール サマーフェスティバル 2026 関連公演】
・室内楽ポートレート:8月23日、サントリーホール ブルーローズ
・作曲ワークショップ × トークセッション:8月25日、サントリーホール ブルーローズ(出演:ルカ・フランチェスコーニ、細川俊夫)
・オーケストラ・ポートレート:8月29日、サントリーホール 大ホール(出演:大野和士、リーラ・ジョセフォウィッツ、東京都交響楽団)
・サントリーホール開館40周年記念「時を編む響」:8月27日、サントリーホール 大ホール(出演:沼尻竜典、砂田愛梨、成田達輝、石上真由子、小林愛実、東京交響楽団)
・アンサンブル・ゴーフォーイット:8月22日、サントリーホール ブルーローズ(出演:沼尻竜典、アンサンブル・ゴーフォーイット、水谷晃、石井楓子、上村文乃、児玉隼人、有馬純寿)
・第36回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会:8月30日、サントリーホール 大ホール

