石井琢磨、新たな幕開け! 5大都市ツアー『音楽の宝箱』がスタート~愛と宝、感謝を奏でたサントリーホール公演をレポート
ピアニストの石井琢磨が5大都市ツアー『音楽の宝箱』をサントリーホールで開幕、演奏レポートが公開
ピアニストの石井琢磨の2026年ツアー『石井琢磨5大都市ピアノリサイタルツアー2026“音楽の宝箱”』がスタートした。9月21日(月・祝)に行なわれたツアー初日の模様をレポートする。
ピアニスト石井琢磨は、名門ウィーン国立音楽大学大学院修士課程とポストグラデュアーレコースを修了し、ジョルジュ・エネスク国際コンクール第2位などの受賞歴を持つ実力派である。ウィーンを拠点に活動する石井の名を一躍世に知らしめたのはYouTubeで、“TAKU-音 TV たくおん”名義のチャンネルは登録者数が34万人を超えている。また、男性ピアニスト8人16手による「PIANO CLOVER」などの企画も展開している。
2022年11月、石井は『47都市で回るツアー~ウィーンからあなたの街へ』をスタートし、2026年5月に47都市目での公演を終え、3年半かけて47都道府県すべてでの演奏を実現した。その後、7月にはイル・ド・フランス国立管弦楽団との日本ツアーや同楽団のフランス公演にも出演。9月からは新たなスタートとして『石井琢磨5大都市ピアノリサイタルツアー2026“音楽の宝箱”』を開幕させた。47都道府県を回る中で「自分の人生にとって宝物だと感じる瞬間もたくさんあった」とし、「音楽の宝箱」ツアーはその時の感謝の気持ちを込めたツアーでもある。ツアー初日は台風の影響による荒天だったが、サントリーホールには多くのファンが集まった。
プログラム冒頭はグリーグの「アリエッタ」。演奏後、石井はマイクを手に取り、荒天の中で来場した聴衆への感謝と「愛と宝」がツアーのテーマの一つであることを伝えた。続いてブラームス「間奏曲 op.118-2」、持ち曲のひとつであるグリュンフェルト「ウィーンの夜会」を披露。「台風を吹き飛ばす勢いで弾きました」と語り、演奏の合間に解説や自らの想いを披露した。続いてショパンの「雨だれ」(「24の前奏曲」より第15番)、アンナ・マリコヴァのレッスンで学んだ「バラード 第3番」を演奏。前半の最後にはJ.シュトラウス2世「皇帝円舞曲」が置かれた。
後半は「愛」をテーマに構成され、リスト「愛の夢 第3番」、グリーグ「君を愛す」、モシュコフスキー「愛のワルツ」、シューマン=リスト「献呈」を演奏。次に映画音楽からマンシーニ(表記はマンジーニ)「ムーンリバー」、モリコーネ「ニューシネマパラダイス」を披露した。プログラムの締めくくりは、師のローランド・ケラーから教わったというJ.シュトラウス2世=ドホナーニ「宝のワルツ」(オペレッタ『ジプシー男爵』のメロディにちなんだ作品)が演奏された。
全演奏終了後、聴衆は総立ちとなり拍手が起こった。台風の影響で空席が生じたことについて石井は「空席の方たちのためにも演奏しました」と語った。アンコールには祖母が愛する「マイウェイ」を演奏した。本ツアーはこの後12月まで、福岡、大阪、愛知、北海道を巡る。
