リヒターかアーノンクールか 舩木篤也×矢澤孝樹 【前編】
リヒターかアーノンクールか 舩木篤也×矢澤孝樹 【前編】

日本語要約
音楽評論家の舩木篤也と矢澤孝樹が、バッハ演奏の歴史を切り拓いたカール・リヒターとニコラウス・アーノンクールの功績を対談形式で振り返る。戦後ドイツとオーストリアという異なる背景を持つ二人のアプローチを、代表作《マタイ受難曲》を中心に比較。リヒターの「峻厳」と評される演奏の真意や、テキストへの深い洞察、そして聴き手側の受容の変遷について多角的に議論する。現代の歴史的演奏(HIP)に至るまでの系譜を辿る、記念碑的な対談企画の前編。
全文(日本語)
音楽評論家の舩木篤也と矢澤孝樹が、カール・リヒター生誕100年とニコラウス・アーノンクール没後10年を機に、二人のバッハ演奏を比較する対談を行った。
対談では、二人の演奏に出会った時期や順番が、その後の音楽的価値観に与えた影響について語られた。リヒターを「バッハ演奏のスタンダード」として聴き始めた世代にとって、アーノンクールの登場がいかに衝撃的であったかが共有されている。
また、リヒターの演奏様式についても議論が及んだ。一般に「新即物主義」と評されるリヒターだが、舩木は彼がテキストに深く寄り添い、ロマン派的とも言える表現主義的なアプローチをとっていたと指摘。1958年盤と後年の録音を比較し、リヒターの音楽が単なる「禁欲」ではなく、テキストの構造に対する思考の深化によって変化してきた過程を分析している。
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カール・リヒターニコラウス・アーノンクール舩木篤也矢澤孝樹ミシェル・コルボトン・コープマンクリストファー・ホグウッドマッティ・サルミネンマタイ受難曲ブランデンブルク協奏曲管弦楽組曲ミサ曲ロ短調合奏協奏曲Op.6
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