有罪判決のピアニスト反田恭平被告、奈良拠点の楽団社長を退任(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
速度超過で有罪判決のピアニスト反田恭平、奈良拠点のジャパン・ナショナル・オーケストラ運営会社社長を退任
道路交通法違反(速度超過)で29日に有罪判決を受けたピアニストの反田恭平被告(32)が、奈良を拠点に自ら率いるオーケストラの運営会社の社長を同日付で退きました。同社がホームページで発表しました。今後は顧問として楽団の活動を支えます。事件が明るみに出て奈良県の文化政策顧問も辞任していますが、山下真知事は「起こしたことは反省し、引き続き協力をお願いしたい」としています。
反田氏は2021年の「ショパン国際ピアノコンクール」で日本人最高に並ぶ2位に選ばれ、世界的に活躍しています。同じ年には、工作機械大手のDMG森精機が設立した財団の出資を受けて、「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」(JNO)を日本初の株式会社形態で発足し、社長を務めてきました。JNOは森精機の創業地である奈良に拠点を置き、反田氏の他にも世界で活躍する奏者が所属し、各地でコンサートを開くなどしています。
奈良県とJNOは2022年2月、文化活動の振興に関する連携協定を結び、ほどなくして反田氏は文化政策顧問に就きました。JNOは協定に基づき、所属奏者が高校の吹奏楽部を指導したり、クラシック初心者を対象にコンサートを開いたりしていました。
また、反田氏は2024年5月から県文化会館(奈良市登大路町)の芸術監督を務めています。2027年度以降に完了予定の改装では、反田氏の提案から欧州の音楽ホールなどを参考に、若者向けに安価な立ち見エリアが設けられます。文化政策顧問を辞す一方、協定や芸術監督の関係は維持されます。
判決を受け、JNOはホームページで反田氏が社長を退任し、現会長の川島昭彦氏が社長を兼任すると発表しました。そのうえで「コンプライアンスの徹底と再発防止に取り組む。心配と迷惑をかけたことを深くおわびする」と謝罪しました。
JNOに出資した一般財団法人森記念製造技術研究財団は取材に対し、「初心に帰り、真摯(しんし)に音楽活動に向き合ってほしい」との談話を出し、支援は今後も続けるとしています。