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🇯🇵 日本オーケストラレコ芸ONLINE · 2026年6月11日 11:02 · レビュー· 約2分で読めます

【作品解説】ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73

【作品解説】ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 Op.73

日本語要約
ブラームスが1877年にペルチャッハで作曲した交響曲第2番の解説。第1番の成功を経て短期間で書き上げられた本作は、明るく牧歌的な曲調と緻密な構成が両立している。1877年12月にハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルにより初演され成功を収めた。全楽章が冒頭の基本動機から派生しており、古典派的な交響曲観への回帰を示す作品とされる。
全文(日本語)

特別企画「ブラームス 4つの交響曲」の第2回は、交響曲第2番の作品解説である。

【作品データ】

交響曲第2番 ニ長調 Op.73

作曲:1877年夏、ヴェルター湖畔のペルチャッハ。1877年9~10月にバーデン=バーデン近郊のリヒテンタールにて完成。

初演:1877年12月30日、ウィーン楽友協会大ホール。ハンス・リヒター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。

出版:1878年、ジムロック社。

編成:フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、バス・テューバ1、ティンパニ1、弦5部。

演奏時間:約43分。

【解説】

交響曲第1番の成功を受け、ブラームスは1877年6月にペルチャッハで第2番の作曲に着手した。同地を気に入り、夏の休暇中に大半を書き上げ、10月ごろには完成した。初演はウィーンで大成功を収め、第3楽章がアンコールされた。その後、ブラームス自身の指揮でライプツィヒなどで演奏され、名声を高めた。

当時のウィーン・フィルはトロンボーンに旧来のピストン式を用いていたが、1883年にスライド式へ移行した。また、ウィンナ・オーボエが導入されたのは1880年のことである。

第2番はわずか半年で一気に書き上げられ、明るく楽天的な曲調が特徴である。クララ・シューマンやオットー・デッソフもその美しさを高く評価した。緻密な作曲書法は維持されており、第1楽章冒頭の「ニ-嬰ハ-ニ」という3音の基本動機が全曲を支配し、各主題の種子となっている。第2楽章から第4楽章においても、この動機やその転回形が強固な構成を支えている。

ミシェル・シオンは著書の中で、ブラームスが第1番でのドラマティックな構成から離れ、第2番以降は古典的な多楽章形式の枠組みによる統一性を重視する「古典派的な交響曲観」へ回帰したと論じている。

▼関連キーワード解説 (4)
ブラームス人物・団体Wikipedia ↗

ヨハネス・ブラームス は、ドイツの作曲家、ピアニスト、指揮者。J.S.バッハ(Bach)、ベートーヴェン(Beethoven)と共にドイツ音楽における三大Bとも称される。ハンブルクに生まれ、ウィーンに没する。作風は概してロマン派音楽に属するが、古典主義的な形式美を尊重する傾向も強い。

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 は、オーストリア・ウィーンのウィーン楽友協会大ホール(ムジークフェラインザール)に本拠を置くオーケストラ。正式な略称はドイツ語表記よりWPhであるが、もっと簡単にWPともする。英語表記の頭文字を取ってVPOと表記されることもある。

クララ・シューマン人物・団体Wikipedia ↗

クラーラ・ヨゼフィーネ・シューマン は、ドイツのピアニスト、作曲家。19世紀に活躍した女性ピアニストであり、また作曲家ロベルト・シューマンの妻としても広く知られている。

オットー・デッソフ人物・団体Wikipedia ↗

フェリックス・オットー・デッソフ は、ドイツの指揮者・作曲家。単にオットー・デッソフとも呼ばれる。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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