🇺🇸 アメリカオペラレビューSlippedisc5/18 21:30
ヴァネッサに背を向けてはならない
Don’t ever turn your back on Vanessa
サミュエル・バーバーのオペラ『ヴァネッサ』が、昨夏のウィリアムズタウン・シアター・フェスティバルでの成功を経て、ニューヨークのバルーク・パフォーミング・アーツ・センターで上演されている。R.B.シュラザー演出による本作は、ハートビート・オペラの手により、モノクロームの映像演出を駆使した独創的な舞台として蘇った。舞台後方の白い壁に映し出される演者の影が、感情の機微を視覚的に増幅させる。インナ・ドゥカチ(ヴァネッサ役)の豊かなソプラノをはじめ、出演者の歌唱と演技は、この複雑な愛の物語を鮮烈に描き出している。1958年のメトロポリタン歌劇場での初演以来、長らく埋もれていた名作が、現代的な解釈で再び輝きを放っている。
バーバーR.B.シュラザーバルーク・パフォーミング・アーツ・センター