A l’Opéra Orchestre de Montpellier, retrouver une respiration
モンペリエ国立歌劇場管弦楽団、呼吸を取り戻す
モンペリエ国立歌劇場管弦楽団の2026/27年シーズンにおいて、総裁ヴァレリー・シュヴァリエが掲げるスローガンは「減速し、本質に向かうこと」である。「時間をかけるシーズン」として、「長い時間」に本来の場所を取り戻すことを目指す。その証左として、現代の関心事であるエコロジーをテーマにした2つのオペラが世界初演される。
まず年末には、ウクライナの作曲家テオドール・アキメンコ(1876-1945)の生誕150周年を記念し、『妖精の接吻』が上演される。永遠の雪を守る氷河の女王と、高級ホテルを経営するルディが対峙する物語である。1914年のアンデルセンの童話に基づくスコアを、ウクライナの指揮者キリル・カラビツが指揮し、ジョルジョ・ペゼンティと彼のコレクティフ「オペラ・ポポラーレ」が演出を手掛ける。このプロダクションは、後にウクライナの劇場へ提供される可能性がある。
続いて2027年4月には、モンペリエにレジデンスするメキシコの作曲家ディアナ・シルセ(2025年フェドラ賞観客賞受賞)による『ホテル・モクテスマ』が上演される。クラシック、現代音楽、エレクトロニカ、ラテンアメリカの楽器を融合させ、環境活動家の結婚式を舞台にしたヴェネツィアのホテルを描く。演出はポーランドのエヴァ・ルチンスカ、振付はジャン・オスタッシュが担当し、4人のダンサーと3人のラテンアメリカ人オペラ歌手が出演する。
その他、2つの新しい演出作品も上演される。10月には音楽監督ロデリック・コックスの指揮でカール・オルフの『カルミナ・ブラーナ』、11月にはフランス・韓国外交関係樹立140周年を記念し、韓国国立オペラ団と共同制作したウジョン・チェのオペラ『花影歌(Hwajeonga)』のフランス初演、5月にはスペインの指揮者フリオ・ガルシア=ヴィコによるモンテヴェルディの『オルフェオ』が上演される。また、「オペラ・ジュニア」と「釜山メトロポリタン・ジュニア合唱団」が合同で、アンドリュー・ノーマンの『A Trip to Moon』のフランス初演を行う。フランスの若手アーティストはその後韓国を訪問する予定であり、両機関の協力関係はシーズンを通じて続く。マルゴー・ブランシャール指揮の「欧州バロック・ユース・オーケストラ」は、アントニオ・デ・リテレスの希少なオペラ・サルスエラ『Los Elementos』を再発見する機会を提供する。
旅への招待でもあるこのシーズンは、現代の喧騒から離れ、時間をかけて見て聴く旅となるだろう。