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🇯🇵 日本ピアノOntomo · 2026年11月6日 09:32 · ニュース· 約1分で読めます

30秒でわかるシューマン:幻想曲 ハ長調

音楽評論家の寺西基之がシューマンのピアノ曲「幻想曲 ハ長調」を解説

日本語要約
音楽評論家の寺西基之によるシューマン「幻想曲 ハ長調」の解説。本作は元々ボンのベートーヴェン記念碑建立基金のために着手され、クララとの恋が反対にあっていた時期の愛の不安や情熱が込められている。各楽章の特徴や背景、基本情報が紹介されている。
全文(日本語)

シューマン:幻想曲 ハ長調についての解説(解説:寺西基之)。

ロベルト・シューマン(1810~56)のこのピアノ曲は、元々ボンのベートーヴェン記念碑建立基金のための作品として着手されました。愛するクララとの恋が、彼女の父の反対で暗礁に乗り上げていた時期のことで、シューマンはそうした愛の不安、情熱、憧憬の表現をこの作品に込めています。

そのことは、彼が楽譜冒頭にロマン派詩人シュレーゲルの詩の一節「色とりどりの大地の夢のうちに/すべての音を貫いて/一つの静かな音が/耳をそばだてる人に響いてくる」を掲げていることにも現れているといえるでしょう(“静かな音”はクララを指すと考えられます)。

第1楽章は、主調がハ長調であることは明確ながらも、冒頭からずっと主和音に解決するのを避けることで不安に揺れ動く情感を表出するような展開を続け、コーダに入ってベートーヴェンの歌曲「遥かなる恋人に」の引用とともに主和音に落ち着くという運びで、クララになかなか辿り着けない感情を表しているかのようです。気持ちを鼓舞するかのような行進曲風の第2楽章を挟み、最後の緩やかな第3楽章では、静かで夢見るような響きのうちに愛の想いが綴られていきます。

【作品データ】

シューマン:幻想曲 ハ長調

作曲年:1836~38年

演奏時間:約32分

編成:ピアノ

▼関連キーワード解説 (1)
遥かなる恋人に作品Wikipedia ↗

《遥かなる恋人に》 作品98は、ベートーヴェンが1816年ウィーンで作曲した連作歌曲集。タイトルは《遥かなる恋人に》の他にも《遥かな恋人に》、《遥かなる恋人に寄せる》、《遥かなる恋人に寄す》など、様々に訳されている。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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