ピエール・ブーレーズ礼讃③
ピエール・ブーレーズ礼讃③

日本語要約
音楽評論家・八木宏之によるピエール・ブーレーズの再批評連載第3回。本稿では、ブーレーズの晩年の指揮スタイルに見られた「人間的なアプローチ」への変化に焦点を当てる。ピアニスト永野英樹の証言を交え、スコアの解像度を保ちつつも自然な揺らぎを許容するようになった晩年の美意識を考察。また、ドビュッシーの《海》の旧録音(1966年)と新録音(1993年)を比較し、分析的なアプローチからストーリーテリングを重視したスケールの大きな演奏へと進化したブーレーズの解釈の変遷を論じている。
全文(日本語)
アンサンブル・アンテルコンタンポランのピアニスト永野英樹は、晩年のブーレーズが柔らかい音のニュアンスを求め、テンポや間の取り方に人間的な配慮を見せるようになったと証言している。筆者がベルリンで体験した指揮も、緻密でありながら細部に微かな揺らぎを感じさせる、晩年の美意識を体現するものだった。
また、ドビュッシーの《海》の録音比較では、1966年の旧盤がスコアを顕微鏡的に観察するような鋭さを持つのに対し、1993年のクリーヴランド管との新盤はストーリーテリングに重きを置いたスケールの大きな演奏であると評価。オーケストラの能力を最大限に引き出し、ドビュッシーのコンセプトをより忠実に昇華させた新録音の完成度を高く評価している。
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ピエール・ブーレーズ永野英樹八木宏之ニュー・フィルハーモニア管弦楽団クリーヴランド管弦楽団ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団レポンデリーヴ第2番海牧神の午後への前奏曲夜想曲遊戯映像
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