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🇯🇵 日本ピアノOntomo · 2026年5月31日 00:01 · インタビュー· 約1分で読めます

「映画が流れるたび、音楽が生まれる」“映画狂”ピアニスト、ドゥルセの即興演奏

「映画が流れるたび、音楽が生まれる」“映画狂”ピアニスト、ドゥルセの即興演奏

日本語要約
2026年5月、ラ・フォル・ジュルネTOKYOに出演したピアニスト、ジャン=バティスト・ドゥルセへのインタビュー。2019年ロン=ティボー国際コンクール第4位の実力を持つドゥルセは、映画への深い愛着と幼少期からの即興教育を背景に、映画に寄せた即興演奏の魅力を語った。小津安二郎作品への共感や、音楽と映画が自身の創造性に与える影響について触れている。
全文(日本語)

2026年5月3日から5日まで開催された「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」に、フランスのピアニスト、ジャン=バティスト・ドゥルセが出演した。ドゥルセは、小津安二郎の無声映画や、溝口健二の『楊貴妃』、アニエス・ヴァルダの『幸福』、黒澤明の『白痴』など、映画に寄せた即興演奏を披露したほか、フォーレやショパン、グラナドス、トゥリーナの室内楽も演奏した。

ドゥルセは1992年生まれ。2019年のロン=ティボー国際コンクールで第4位および聴衆賞を受賞し、クララ・ハスキル国際コンクールで新曲賞を受賞した経歴を持つ。パリ国立音楽院でピアノと室内楽をデゼールに、即興演奏をエスケシュとジジェルに師事した。

インタビューの中でドゥルセは、即興演奏のルーツについて、ピアノ教師であった父から幼少期に学んだことを挙げた。パリ国立音楽院では、即興、音楽理論、ピアノの順で学んだという。演奏においては、楽譜と真剣に向き合った後にそれを忘れ、その場のインスピレーションを大切にしていると語った。

映画愛については、かつて月に30本もの映画を鑑賞していたほどの“映画狂(シネフィル)”であり、映画批評も執筆している。小津安二郎の作品については、日本的でありながら国境を越える感性を評価している。また、自身の音楽活動において映画は「多様な彩りのひとつ」であり、映画に即興音楽をつけることが現在の映画的創造であると述べた。今後、ゴダールやタルコフスキーの作品への即興演奏にも意欲を見せている。

▼関連キーワード解説 (6)
小津安二郎人物・団体Wikipedia ↗

小津 安二郎 は、日本の映画監督、脚本家。日本映画を代表する監督のひとりであり、サイレント映画時代から戦後までの約35年にわたるキャリアの中で、原節子主演の『晩春』(1949年)、『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)など54本の作品を監督した。ロー・ポジションによる撮影や厳密な構図などが特徴的な「小津調」と呼ばれる独特の映像世界で、親子関係や家族の解体をテーマとする作品を撮り続けたことで知られ、黒澤明や溝口健二と並んで国際的に高く評価されている。1962年には映画人初の日本芸術院会員に選出された。 義弟はキノエネ醤油14代社長山下平兵衛。

黒澤明人物・団体Wikipedia ↗

黒澤 明 は、日本の映画監督・脚本家・映画プロデューサー。位階は従三位。

アニエス・ヴァルダ人物・団体Wikipedia ↗

アニエス・ヴァルダ は、ベルギーのブリュッセル出身の映画監督である。「ヌーヴェルヴァーグの祖母」と呼ばれることもある。

溝口健二人物・団体Wikipedia ↗

溝口 健二 は、日本の映画監督である。

フォーレ人物・団体Wikipedia ↗

ガブリエル・ユルバン・フォーレ は、フランスの作曲家、オルガニスト、ピアニスト、教育者。フランス語による実際の発音はフォレに近い。

ショパン人物・団体Wikipedia ↗

フレデリック・フランソワ・ショパン は、ポーランド出身の、前期ロマン派音楽を代表する作曲家。当時のヨーロッパにおいてもピアニストとして、また作曲家としても有名だった。その作曲のほとんどをピアノ独奏曲が占め、ピアノの詩人とも呼ばれるようになった。様々な形式・美しい旋律・半音階的和声法などによってピアノの表現様式を拡大し、ピアノ音楽の新しい地平を切り開いていった。夜想曲やワルツなど、今でも彼の作曲したピアノ曲はクラシック音楽ファン以外にもよく知られている。これらの情熱的かつダイナミックな曲はクラシックピアノを学ぶ者の憧れであり、大きな目標となっている。そのためピアノの演奏会において取り上げられることが多い作曲家の一人である。また、母国ポーランドへの強い愛国心からフランスの作曲家としての側面が強調されることは少ないが、父の出身地で主要な活躍地だった同国の音楽史に占める重要性も無視できない。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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