日本を代表するピアニストの一人、菊池洋子 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲に挑む『ピアノ・リサイタル』を開催
日本を代表するピアニストの一人、菊池洋子 J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲に挑む『ピアノ・リサイタル』を開催
2026年8月4日(火)サントリーホール ブルーローズにて、日本を代表するピアニストの一人、菊池洋子による『菊池洋子 ピアノ・リサイタル』が開催される。
2002年、日本人として初めて第8回モーツァルト国際コンクールで優勝した菊池洋子は、ザルツブルク音楽祭への出演など国内外で精力的に活動している。近年はウィーン国立バレエ団のプロダクションへの参加や、ウィーン国立歌劇場管弦楽団との共演など、活動の幅を広げている。
菊池は2022年より毎年、J.S.バッハの命日に近い日程で「ゴルトベルク変奏曲」の全曲演奏会に取り組んでおり、サントリーホール ブルーローズでの開催は今年で4年目となる。同じ作品を毎年弾き重ねることは、聴き手と菊池自身にとって、一年ごとの変化を確かめる機会となっている。
「ゴルトベルク変奏曲」は、バッハの鍵盤音楽の中でも最高峰に位置づけられる大曲である。静かなアリアに始まり、そこから生まれた30の変奏を経て、最後にもう一度冒頭のアリアへと還る構成を持つ。変奏は厳格な構築、名人芸を要する旋律、瞑想的な静けさ、舞曲のようなリズムなど多彩であり、全体で大きな調和をなしている。冒頭と同じアリアが再び鳴らされたとき、音楽は異なる表情で聴こえる。
菊池がこの作品と深く向き合うきっかけは、アンドラーシュ・シフとの出会いである。シフが毎年この曲を弾き続け「人生を共に歩んでいく曲」と語ったことに触発され、菊池も人生をかけて取り組む覚悟を決めた。菊池は「弾くたびに、聴くたびに新しい発見がある曲」と語る。
公演は休憩なしの約80分。菊池洋子は、今年もゴルトベルク変奏曲とともに旅に出る季節が巡ってきたと述べ、毎年演奏できることへの感謝を伝えている。バッハの音楽はすべての作曲家にとって学びの源であり、この作品は一つの人生の旅のようであると評した。舞曲の変奏には人間の生命の喜びや祈りの精神が息づいており、響きの中には無限の可能性が潜んでいる。この特別なひとときを分かち合いたいと、菊池はメッセージを寄せている。

