ミラノ・スカラ座が戦災復興80周年記念公演、フェニーチェ劇場の次期音楽監督が白紙に
ミラノ・スカラ座が戦災復興80周年記念公演、フェニーチェ劇場の次期音楽監督が白紙に

日本語要約
ミラノ・スカラ座は、1946年のトスカニーニ指揮による活動再開から80年を記念し、5月11日に記念コンサートを開催した。一方、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場は、次期音楽監督として発表していた指揮者ベアトリーチェ・ヴェネツィの就任を、オーケストラとの対立や不適切な発言を理由に撤回した。
全文(日本語)
【ミラノ・スカラ座の戦災復興記念コンサート】
ミラノ・スカラ座は第二次世界大戦中の1943年、連合軍の爆撃により破壊された。終戦後の1946年5月11日、アルトゥーロ・トスカニーニの指揮により活動を再開した。その80年後の2026年5月11日、セルジョ・マッタレッラ大統領臨席のもと記念コンサートが開催された。指揮は今期で退任するリッカルド・シャイーが務め、テノールのフランチェスコ・メーリとバスのミケーレ・ペルトゥージが出演した。プログラムはヴェルディ《ナブッコ》より「序曲」、開幕の合唱、ザッカリアのアリア、〈行け、わが想いよ、黄金の翼に乗って〉で構成された。なお、同オペラの初日公演については、ペルトゥージの低調なパフォーマンスが指摘されるなど、期待通りの評価は得られなかった。
【フェニーチェ劇場の次期音楽監督人事の撤回】
ヴェネツィアのフェニーチェ劇場は、今年10月から次期音楽監督に就任予定だった指揮者ベアトリーチェ・ヴェネツィの就任を撤回した。昨年9月の発表直後から、オーケストラと合唱団が「キャリア不足」を理由に反対声明を出していた。ヴェネツィはこれに対し、オーケストラや定期会員の聴衆を批判する発言を繰り返した。ニコラ・コラビアンキ総裁は当初ヴェネツィを擁護していたが、4月末にアルゼンチンの新聞でヴェネツィが「オーケストラ団員は世襲で採用されている」と発言したことを受け、コラビアンキ総裁はこれを「事実に反し、攻撃的」と批判。就任の撤回と今後のコラボレーションの全キャンセルを発表した。解任の報が伝わった際、劇場では聴衆から拍手が湧き起こった。現在、次期音楽監督は未定である。
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