Anthony Hopkins shares his debut album of orchestral works — and they're cinematic - NPR
アンソニー・ホプキンスが88歳でオーケストラ作品のデビューアルバム『Life is a Dream』をリリース
アンソニー・ホプキンスが、自身の名を世に知らしめた『羊たちの沈黙』での演技を脇に置き、作曲家としての新たなキャリアを明かした。
今月、ホプキンスは88歳にして、60年かけて作曲してきたオーケストラ作品を収録したデビューアルバムをリリースした。メロディは滑らかで調和がとれており、キャッチーなテーマから、故郷ウェールズの民謡のアレンジまで多岐にわたる。
「もし人々が気に入らなくても、それはそれで仕方ない」と、彼は『Morning Edition』のホストであるA・マルティネスに語った。「俳優業と同じだと思う。観客に好かれることを期待して舞台に上がることはできない。好かれるか、嫌われるかのどちらかだ。だから『まあ、それはあなたの問題だ』と考えればいい。ただやるだけだ」。
もし音楽を真剣に学ぶ規律があれば、音楽が選ぶべき道だっただろうとホプキンスは言う。「私には技術がなかった。せっかちだったんだ。絶え間なく(ピアノを)弾きたかった」と、幼い頃から音楽が人生の一部であったことを振り返る。「幸運なことに、音楽の技術や理論を完全に理解していなかったからこそ、私は自由なんだ」。
『Life is a Dream』はロンドンで録音され、ベネズエラ出身の指揮者グスターボ・ドゥダメルがロンドンのフィルハーモニア管弦楽団を指揮した。今年150周年を迎えるバッハ合唱団のほか、ウィンチェスター大聖堂の聖歌隊、ベネズエラ出身のチェリスト、グレゴリオ・ニエトやアルゼンチン出身のピアニスト、セルヒオ・ティエンポといったソリストも参加している。
収録曲の多くは、ホプキンスの人生の節目を象徴するノスタルジックな記念品のような作品である。例えば「1947: Suite for Orchestra」は、ウェールズのマーガムという町で過ごした子供時代への「トリビュート」であると彼は語る。
「父とプラザ映画館に行き、ハリー・ジェームスやシナトラを聴いたことにインスパイアされている。戦後の時代で、素晴らしいジャズが溢れていた」とホプキンスは述べた。
第2楽章の「Bracken Road」では、ピアノが激しいパッセージを奏で、ジャズ風の管楽器が伴奏する。ホプキンスによると、この曲は1963年に若手俳優として働いていたリヴァプール・プレイハウスの舞台裏で、アップライトピアノを即興で弾いていた際に最初にスケッチしたものだという。
「私は1937年生まれだ。戦後のイギリスはMGMのミュージカルで溢れていた。シナトラやベニー・グッドマンのような人々がいた」とホプキンスは語った。「なぜかそれが心に残り、作曲したいと思うようになった。そして作曲を始めた。音楽は私の初恋だと思う」。
独学の作曲家である彼は、「純粋な本能」で書いていると語る。その結果、アルバムの冒頭を飾る壮大な「Fanfare and March」のように、映画的な作品が多く生まれた。
いくつかの作品は伝統的なウェールズの旋律にインスパイアされており、「My Fatherland」などで引用されている。また、妻で監督・女優のステラ・アロヤヴェへのトリビュート(「Stella Aria」や「Farewell My Love」)や、姪への曲(「Tara」)もある。
ホプキンスは、頭の中に「ブンブンと飛び回るハチ」のように、まだ多くの音楽のアイデアが浮かんでいると語る。そして、やめるつもりは全くない。
「また始めるのが待ちきれない」と彼は付け加えた。「引退したくないんだ。朝起きて『よし、まだここにいる。だから良い一日にしよう』と思うんだ」。
なお、本記事の放送版はバリー・ゴーデマーがプロデュースした。