Crítica: Wagner a oscuras en Sevilla
セビリアのテアトロ・デ・ラ・マエストランザでのバイロイト音楽祭管弦楽団の公演が停電により中止

セビリアのテアトロ・デ・ラ・マエストランザで予定されていた、パブロ・エラス=カサド指揮バイロイト音楽祭管弦楽団の公演が、夜9時頃に発生した停電のため中止となった。同楽団はバルセロナとサンタンデールでの公演を終えていた。
コンサートは夜8時頃、順調に開始された。オーケストラによる繊細なピアニッシモの後、バス・バリトンのニコラス・ブラウンリーが『ラインの黄金』より「神々のヴァルハラへの入場」を歌い、期待を高めた。続いてクラウス・フロリアン・フォークトが『ワルキューレ』より「父は私に剣を約束した」を歌い、その卓越した声量を披露した。しかし、『ジークフリート』より「森のささやき」の冒頭部分で会場の照明が消え、非常灯のみが点灯する状態となった。ステージが暗闇に包まれ、オーケストラは演奏を中断せざるを得なくなった。
数分後、テアトロ・デ・ラ・マエストランザのハビエル・メネンデス支配人が舞台に現れ、劇場が位置するクリストバル・コロン通り一帯が停電していることを報告した。観客はオーケストラに拍手を送り、楽団員は劇場のスタッフが持つ懐中電灯に導かれて退場した。
15分後、メネンデス支配人はエラス=カサドと共に再び現れ、9時半まで復旧を待つと伝えた。エラス=カサドは観客に対し、冗談を交えながらワーグナーの音楽の力が停電を引き起こしたのではないかと語り、また到着時の輸送トラブルと今回の停電を「劇的」な状況だと表現した。
待機時間は続いたが、メネンデス支配人は9時45分に劇場の扉を開き、公演の中止を正式に発表した。バイロイト音楽祭管弦楽団という特殊な編成であるため、別の日に振替公演を行うことは不可能であり、チケット代は返金される旨が伝えられた。なお、電力会社エンデサの情報によると、停電の原因は劇場に電力を供給する変電所のトラブルであった。

