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🇯🇵 日本クラシック全般レコ芸ONLINE · 2026年11月2日 11:02 · ニュース· 約2分で読めます

【第6回(最終回)】1976年(後篇)9月号~12月号 話題性だけでなく聴き応えも満点

『レコード芸術』1976年9〜12月号の新譜月評を芳岡正樹が振り返る:クーベリックやショルティのベートーヴェン全集、クライバーの《こうもり》、アバドの《マクベス》などを紹介

日本語要約
『レコード芸術』新譜月評クロニクルの最終回として、1976年9〜12月号の新譜を芳岡正樹が振り返る。ベートーヴェン没後150年に向けたクーベリック盤(9つの異なるオケ)とショルティ&シカゴ響の交響曲全集、さらにカルロス・クライバー指揮の歌劇《こうもり》や、アバド指揮ミラノ・スカラ座による歌劇《マクベス》(レコード・アカデミー賞大賞受賞)など、当時の大木正興氏や高崎保男氏による月評の抜粋とともに紹介されている。
全文(日本語)

アーカイブ・シリーズ「『レコード芸術』新譜月評クロニクル」の最終回として、1976年後篇(9月号~12月号)の新譜月評が振り返られている。

1976年9月~12月の新譜では、翌1977年のベートーヴェン没後150年を意識した「交響曲全集」録音の競合やオペラのリリースの集中が見られた。12月号ではクーベリック盤とショルティ盤のベートーヴェン交響曲全集が競合し、大木正興氏が双方を推薦している。

クーベリック盤は、9曲すべて異なるオーケストラを指揮する企画で制作された。大木氏はクーベリックの大指揮者ぶりや豊かな音楽性を絶賛し、第1番(ロンドン交響楽団)、第2番(コンセルトヘボウ管弦楽団)、第3番(ベルリン・フィル)、第4番(イスラエル・フィル)、第5番(ボストン交響楽団)、第6番(パリ管弦楽団)、第7番(ウィーン・フィル)、第8番(クリーヴランド管弦楽団)、第9番(バイエルン放送交響楽団)の各曲の演奏を高く評価した。

ショルティ盤は全曲を一貫してシカゴ交響楽団と録音したもので、第3、第5、第7、第9番が先行発売され、残る5曲が初登場となった。大木氏はショルティの大きな成熟や様式の確立を指摘し、水晶のような端正透明な古典美を描いた第8番をはじめ、第4番、第6番、第2番、第1番を称賛した。

オペラでは、11月号でカルロス・クライバー指揮バイエルン国立歌劇場の《こうもり》、12月号でクラウディオ・アバド指揮ミラノ・スカラ座の《マクベス》が登場した。高崎保男氏の月評によると、クライバーの《こうもり》はリズム感の卓抜さや豊麗さ、ヘルマン・プライ、ルチア・ポップ、ベルント・ヴァイクル、ユリア・ヴァラディら豪華キャストの歌唱が絶賛された。アバドの《マクベス》は、1975~76年シーズンのオープニング(ジョルジョ・ストレーラー演出)と並行して録音されたもので、ピエロ・カプッチッリ、ニコライ・ギャウロフ、シャーリー・ヴァーレット、プラシド・ドミンゴらの歌唱とアバドの統率力が高く評価され、1976年度のレコード・アカデミー賞大賞に輝いた。

▼関連キーワード解説 (7)
ラファエル・クーベリック人物・団体Wikipedia ↗

ラファエル・イェロニーム・クーベリック は、チェコ出身で、ドイツを中心に国際的に活躍した指揮者、作曲家。チェコ語の発音ではクベリークが近い。

ゲオルグ・ショルティ人物・団体Wikipedia ↗

ゲオルク・ショルティ は、ハンガリー出身で、ドイツ、のちイギリスの国籍で活躍した指揮者、ピアニスト。ゲオルグ・ショルティとも書かれる。ユダヤ系。ハンガリー語の発音に基づく表記はショルティ・ジェルジ。ビヨンセが抜くまで、『グラミー賞』を31回受賞(74回ノミネート)しており、受賞数、ノミネート数ともに世界一であった。

大木正興人物・団体Wikipedia ↗

大木 正興 は、日本の音楽評論家。

ロンドン交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

ロンドン交響楽団 は、イギリスのロンドンを拠点とするオーケストラ。ロンドンのオーケストラの中でも中心的存在。本拠地は1982年よりロンドンのバービカンセンターに置く。イギリス国王(現在はチャールズ3世)がパトロンとなっており、エリザベス2世の在世中にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とならび、「女王陛下のオーケストラ」として知られた。楽員数89(2018年現在、公式サイトによる)。長らく3管編成オーケストラだったが、ロンドンの楽団としてはBBC交響楽団に次いでほぼ4管に近い編成を実現している。

ボストン交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

ボストン交響楽団 は、アメリカ合衆国、マサチューセッツ州ボストンを本拠地とするオーケストラ。

パリ管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

パリ管弦楽団 は、1967年にパリに設立されたフランスのオーケストラ。2021年現在、フィルハーモニー・ド・パリで演奏会を行っている。

クリーヴランド管弦楽団人物・団体Wikipedia ↗

クリーヴランド管弦楽団 は、アメリカ合衆国のオハイオ州クリーヴランドを本拠地とするオーケストラ。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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