ペッカ・クーシストが2028年度から東京都交響楽団首席指揮者に就任!
ペッカ・クーシストが2028年度から東京都交響楽団首席指揮者に就任!

2026年4月から東京都交響楽団のアーティスト・イン・レジデンスを務めているフィンランド出身のヴァイオリニスト、指揮者、作曲家のペッカ・クーシストが、2028年4月から同団の首席指揮者に就任することが決定した。6月15日、都内で記者懇談会が行なわれ、クーシスト、芸術主幹の国塩哲紀、ソロ・コンサートマスターの矢部達哉が登壇した。
国塩芸術主幹は、就任の経緯について、2023年1月の定期演奏会および2024年4月のプロムナードコンサートでの共演がきっかけであったと説明した。リハーサルのスムーズさと楽員の反応、そしてクーシストの新鮮な演奏スタイルと聴衆を惹きつける力に感銘を受け、都響の次なるステップに必要な指揮者であると確信したという。楽員の意向を尊重しつつ、2026・2027年度はアーティスト・イン・レジデンスとして指揮とヴァイオリンの両面で共演し、2028年度から首席指揮者として本格的に指揮に重きを置く体制が整えられた。
クーシストは、オーケストラ内の上下関係による一方向のコミュニケーションではなく、それぞれの能力や知識が双方向に流れるような関係性を築き、共に成長していくことを目指すと語った。また、現代社会におけるオーケストラの役割として、社会課題に取り組み、外側の人たちと深いコミュニケーションを図る重要性を強調した。
矢部達哉は、2024年の共演時に楽員がクーシストに対して「音楽的に恋に落ちた」と表現し、人と人の心をつなげる彼の才能に期待を寄せた。また、オーケストラが持つ「交響」と「公共」という二つの役割を両立させる存在として、クーシストが都響の歴史に大きな役割を果たすと述べた。
クーシストは、今後フィンランドや北欧の作品に限らず、日本の聴衆が好む「行間に書かれているものを聴く」美意識を大切にしながら、多様な作曲家の作品を取り上げていきたいと意気込みを語った。また、指揮者になってもヴァイオリンを手放さず、両立させていくことが自身の大きな挑戦であると述べた。
