第95回 日本音楽コンクール全部門の結果が発表
第95回日本音楽コンクール本選の結果が発表、久保力輝・坂本樹生・近藤寿奈・菊野惇之介・的場桃・マーシック章人が各部門で優勝
今年で95回目を迎えた日本音楽コンクールの本選が10月21日から26日にかけて、東京オペラシティで行われ、全6部門の入賞者が発表された。
作曲部門は、譜面審査による第1審査・第2審査を通過した3作品が、馬場武蔵指揮の東京交響楽団によって演奏され、久保力輝(くぼ・りき)の「距離は返事をする ― オーケストラのための」が第1位(明治安田賞、三善賞)となった。久保は長野県出身で桐朋学園大学大学院修士課程1年に在学中、作曲を正門憲也、金子仁美に師事している。第2位は近持亮平「Neutral for Orchestra」、第3位は宮内栄輝「Pregnant for Orchestra」。(審査員:酒井健治、原田敬子、久留智之、向井響、望月京)
歌曲を対象としピアノ伴奏で実施された声楽部門は、バリトンの坂本樹生(さかもと・たつき)が第1位(岩谷賞[聴衆賞]、INPEX賞)となった。坂本は1997年兵庫県出身で、東京藝術大学・同大学院を経てミュンヘン音楽・演劇大学大学院で研鑽を積んでいる。第2位は石田滉、第3位は松浦宗梧(畑中賞をピアノ共演の森裕子と同時受賞)、第4位は梶川なるみ、第5位は小野颯介。(審査員:加納悦子、釜洞祐子、佐藤美枝子、鈴木准、戸山俊樹、永井和子、畑儀文、林正子、与那城敬)
ホルン部門は、グリエール:ホルン協奏曲 変ロ長調 op.91が指定課題曲となり、4人のファイナリストが齋藤友香理指揮の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と共演した。第1位は近藤寿奈(こんどう・じゅな、岩谷賞[聴衆賞]、瀨木賞)。愛媛県出身で京都市立芸術大学を経て東京藝術大学大学院修士課程2年に在籍し、第40回日本管打楽器コンクールでも優勝している。第2位は白井有琳、第3位は宇名根叶多、入選は清瑛人。(審査員:安土真弓、五十畑勉、今井仁志、髙橋臣宜、高橋将純、竹村淳司、豊田実加、日橋辰朗、村上哲)
ピアノ部門は、角田鋼亮指揮の東京フィルハーモニー交響楽団との共演により、第1~第3予選を通過した4人が協奏曲を披露した。第1位の菊野惇之介(きくの・じゅんのすけ、増沢賞、岩谷賞[聴衆賞]、野村賞、井口賞、河合賞、INPEX賞、アルゲリッチ芸術振興財団賞)は2000年横浜市出身で桐朋学園大学卒業、2024年にヨハネス・ブラームス国際コンクール室内楽部門でDuo Droom-Kunstとして第1位に入賞している。第2位は藤川天耀(三宅賞)、第3位は京増修史、第4位は前川愛実。(審査員:東誠三、有吉亮治、石井克典、市野あゆみ、伊藤京子、伊藤恵、中井恒仁、廻由美子、若林顕)
ヴァイオリン部門は、横山奏指揮の東京フィルハーモニー交響楽団との共演による協奏曲。第1位の的場桃(まとば・もも、岩谷賞[聴衆賞]、レウカディア賞、鷲見賞、黒栁賞、E.ナカミチ賞、一般財団法人ITOHより「ピエトロ グァルネリ(1721年製)」3年間貸与)は2007年生まれの19歳。桐朋女子高等学校音楽科を首席卒業し、桐朋学園大学音楽学部1年に特待生として在学中。2025年にチェコ国際音楽コンクール第1位、第9回仙台国際音楽コンクール審査委員奨励賞および聴衆賞を受賞。第2位は川畑紗也(INPEX賞)、第3位は山本遥花、第4位は立野心瑚。(審査員:漆原朝子、大谷康子、景山誠治、神谷美千子、田中晶子、伝田正秀、三上亮、安永徹、渡辺玲子)
3年に一度開催されるチェロ部門はソナタが課題曲(ドビュッシー必須、ショスタコーヴィチかプロコフィエフを選択)で、4人が本選に進出した。第1位のマーシック章人(あきと、岩谷賞[聴衆賞]、徳永賞、黒栁賞)は2004年生まれ、ミュンヘン出身でミュンヘン音楽・演劇大学4年に在学中、ウェン=シン・ヤンに師事。第2位は村上真璃南、第3位は泉優志、第4位は渡邉伶音。(審査員:上村文乃、菊地知也、北本秀樹、辻本玲、富岡廉太郎、長谷川陽子、ドミトリー・フェイギン、宮田大、向山佳絵子)

