Joan Cerveró se incorpora como nuevo director del CNDM
ジョアン・セルベローがパコ・ロレンソの後任としてスペイン国立音楽普及センター(CNDM)の新ディレクターに着任

ジョアン・セルベローがパコ・ロレンソの後任として、スペイン国立音楽普及センター(CNDM)の新ディレクターに着任した。作曲家、指揮者、教授、文化マネージャーであるセルベローは、現代の創作活動や文化に深く関わってきた長年のキャリアを持つ。CNDMを率いる彼のプロジェクトは、伝統と現代の創作とのバランス、そして国内外へのさらなる展開を視野に入れた、スペイン音楽の多元的なビジョンを提起している。
CNDMは、ジョアン・セルベロー(1961年バレンシア州マニセス生まれ)を新ディレクターに迎え、新たな段階に入る。スペイン国立舞台芸術・音楽研究所(INAEM)は昨年6月、平等・功績・能力の原則に則って行われた33件の応募による選考プロセス、および関係法令に基づき音楽芸術評議会に提出された全プロジェクトの審査を経て、彼の任命を発表した。このINAEMの諮問機関は最終候補者を選考し、セルベローの応募案は全メンバーから満場一致の支持を得た。
芸術評議会は、セルベローが提出したプロジェクトについて、伝統や現代の創作、同国文化に結びつく諸ジャンルを包含する多様な遺産として捉える「スペイン音楽の多元的ビジョン」を高く評価した。彼の提案は、歴史的音楽と現代音楽を同じ生きた遺産の一部として統合し、その必要な均衡を保つことを重視している。これを起点とし、世界的な文脈におけるスペイン音楽文化の役割や国内全域での展開、さらには他国への発信力としての価値を再認識させるものである。
また、セルベローのプロジェクトは、プログラム編成における質の維持・向上、持続可能性、透明性を目標としており、業界との継続的な対話を促進しながら専門性の高いレパートリーと主要なジャンル双方に目を向けるとしている。
新ディレクターであるセルベローは、約20年間支配人を務めたバレンシア交響楽団(OSV)や、2004年から2014年まで音楽監督を務めたヘネラリタット劇場バレエ(BTGV)など、複数の機関で要職を務めてきた。バレエ団では古典・現代バレエを指揮し、スペイン国立バレエ団や、イリ・キリアン、ナチョ・ドゥアト、ゴヨ・モンテロ、パトリック・ド・バナ、ティエリー・マランダン、オハッド・ナハリン、ホセ・カルロス・マルティネスといった振付家と協働した。
さらに、CNDMの「Series 20/21」サイクルの初期(2011〜2013年)のディレクターを務めたほか、国際現代音楽フェスティバル「ENSEMS」を19回にわたり指揮・統括した。また、バレンシア音楽堂と連携した「フェスティバル・モデルナ・デ・ムジカ」を2012年から現在まで統括している。2024年にはバレンシア文化研究所の音楽ディレクターに任命され、バレンシア州立合唱団やユース・オーケストラなどの運営を担った。欧州委員会の文化・音楽プロジェクトの専門評価員でもあり、制作・マネジメント会社「Moderna Música」の支配人を20年間務めた。
セルベローは作曲家、指揮者、バレンシア高等音楽院教授であり、普及活動家でもある。打楽器、クラリネット、ヴァイオリン、ピアノの教育をマニセスの吹奏楽団、バレンシア、マドリード、バルセロナの各音楽院、ロンドンのギルドホール音楽演劇学校で受け、バレンシア大学で美学・創造性の修士号、バレンシア工科大学で美術の博士号を取得している。
1994年からはグルップ・インストゥルメンタル・デ・バレンシアの音楽監督を務めており、同団体は2005年に文化省の国民音楽賞(演奏部門)を受賞した。指揮者としては、ソフィー・ヴィーダー=アサートン、アーヴィン・アルディッティ、ハンスイェルク・シェレンベルガー、ジェーン・マニング、オマール・エブラヒム、イリス・ヴェルミリオン、イザベル・ファン・クーレンらと共演。ジャズやフラメンコ、演劇の分野でもミゲル・ポベダ、カルメン・リナーレス、ラ・フラ・デルス・バウスなど多数のアーティストと協働してきた。作曲家・編曲家としては演劇やダンスのために40作以上、オーケストラや室内楽、独奏曲、映画音楽など30作以上の作品を手がけている。1984年からバレンシア高等音楽院で教鞭を執り、2017年から同音楽院の教授(Catedrático)を務めている。