小林雄太がグイド・カンテッリ国際指揮者コンクールで第2位を受賞!
指揮者の小林雄太が第14回グイド・カンテッリ国際指揮者コンクールで第2位を受賞

10月1日から4日にかけて、イタリアのミラノおよびノヴァーラで開催された「第14回グイド・カンテッリ国際指揮者コンクール」において、指揮者・小林雄太が第2位を受賞した。日本人指揮者が同コンクールで上位入賞したのは、1971年の井上道義の優勝以来、55年ぶりとなる。第1位は中国のFeifan Jiang。
同コンクールは、飛行機事故により若くして生涯をとじたイタリアの指揮者グイド・カンテッリ(1920–1956)の名を冠し、1961年に創設された国際コンクールである。過去の優勝者には井上のほか、エリアフ・インバル(1963年)、リッカルド・ムーティ(1967年)らが名を連ねる。約40年間の中断を経て2020年に復活し、カンテッリ没後70年の節目となった今回は、世界42ヵ国から約200名の指揮者が応募した。
事前審査・一次審査・セミファイナルを経て、ノヴァーラのテアトロ・コッチャで行われた公開ファイナルには4名が進出し、ミラノ交響楽団を指揮した。小林は課題曲としてR.シュトラウスの「ドン・ファン」を演奏。審査員からは「もっとエネルギーが欲しい場面があった」とアドバイスを受けた一方、「君のような若い指揮者で、あのようなリヒャルト・シュトラウスを指揮できる人はそうはいない」と評価されたという。
小林は受賞に際し、「多くの指揮者を輩出してきた伝統と歴史を持つコンクールに挑戦してみたいという気持ちがあり、グイド・カンテッリ国際指揮者コンクールに出場することにしました。ミラノとノヴァーラという2都市で審査が行われることは珍しく、このコンクールに挑戦することで、それぞれの土地で異なる文化や背景を深く学べるのではないかと考えました。ファイナリストに選ばれたときは驚きました。第2位に選ばれたとき、嬉しさもありましたが、正直、悔しさもあります。しかし、これまで築き上げてきた、自分が「音楽だ」と信じているものが評価されたことは、今後の自信につながりました。まだまだここで終わらず、歩みを止めることなく進み続けようと、改めて覚悟が決まりました。目標は世界を舞台に活動すること。今後も国際指揮者コンクールに挑戦していきたいと思っています」とコメントを寄せた。
1997年生まれ、新潟県長岡市出身の小林は、給費奨学生として東京音楽大学指揮科に入学し、2021年に卒業。広上淳一、田代俊文、増井信貴、下野竜也らに師事した。日本製鉄文化財団若手指揮者育成支援制度の指揮研究員や神奈川フィルハーモニー管弦楽団の副指揮者を務めた。今後はオーケストラ・アンサンブル金沢、パシフィックフィルハーモニア東京、日本フィルハーモニー交響楽団などへのデビューも予定されている。
【今後の出演予定】
・東京佼成ウインドオーケストラ 小山町公演(2026年10月11日/静岡・小山町総合文化会館 金太郎ホール)
・長岡リリックホール開館30周年記念 オペラ・ガラコンサート(11月1日/長岡リリックホール)
・「はじめてのおんがくかい2026 ~クリスマスコンサート~」東京フィルハーモニー交響楽団(12月13日/新宿文化センター)