反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ 夏ツアー2026
反田恭平とジャパン・ナショナル・オーケストラが創立5周年記念夏ツアーでオール・ブラームス・プログラムを披露

現在、反田恭平率いるジャパン・ナショナル・オーケストラ(JNO)が創立5周年を記念する夏ツアーを行っている。その5公演目にあたるサントリーホールでの公演は、オール・ブラームス・プログラムで構成された。弦楽器は12型(第1ヴァイオリン12名)で、ヴァイオリン群は対向配置が採られた。
ピアノ協奏曲第1番は、反田恭平の弾き振りで行われた。ピアノは蓋を取られ、オーケストラの中央に配置された。第1楽章冒頭、オーケストラだけの導入で反田は立ち上がり指揮を披露。ピアノ独奏は落ち着いてコントロールされており、オーケストラとの室内楽的なコミュニケーションが図られた。第2楽章では澄んだ美音と弱音表現が際立ち、独奏ピアノと管楽器との直接の対話が聴かれた。第3楽章は快活なテンポで躍動的に演奏された。コンサートマスターは岡本誠司が務めた。ソリスト・アンコールとして「11のコラール前奏曲」から第8番が演奏された。
後半の交響曲第2番は、丁寧で耽美的な美しさを湛えた演奏となった。弱音を大切に扱い、ヴィブラートを抑えた表現がなされた。木管陣やホルン(庄司雄大)のソロ、チェロの歌唱、オーボエ(荒木奏美)のチャーミングなソロなどが披露された。第4楽章では若々しさが弾け、ダイナミックスの幅広く開放的な締め括りとなった。オーケストラでのアンコールは、JNOメンバーの石原悠企編曲による「間奏曲」Op.118-2が演奏された。
本ツアーは9月10日のサントリーホールを皮切りに、9月12日に可児市文化創造センター、9月14日に和田山ジュピターホール、9月15日にとりぎん文化会館、9月17日にオペラシティ コンサートホールでの公演が予定されている。


