Milano - Teatro alla Scala: Orchestra Sinfonica di Milano con Marko Letonja e Daniel Müller-Schott - OperaClick
ミラノ・スカラ座でのミラノ交響楽団公演:指揮者マルコ・レトーニャとチェリストのダニエル・ミュラー=ショットが共演
ミラノ・スカラ座にて、マルコ・レトーニャ指揮ミラノ交響楽団によるシーズン開幕公演が開催された。レトーニャが選んだテーマは「闇から光へ」である。第一次世界大戦後の暗闇を内包するエルガーのチェロ協奏曲と、対照的に古風な明るさを湛えたレスピーギの「ローマの噴水」および「ローマの松」という二面性を持つプログラムが組まれた。レトーニャはオーケストラを導き、この二面性を鮮やかに描き出した。
指揮者としてのレトーニャの功績は、個々の作品の成果だけでなく、夜全体を一つの大きな物語として統合した点にある。ミラノ交響楽団は、そのまとまりと色彩の鮮やかさにおいて素晴らしい状態にあり、今後のシーズンへの期待を高めた。また、ソリストのダニエル・ミュラー=ショットは、単なる独奏者を超えた指揮者のパートナーとして機能した。
ミュラー=ショットは1727年製のマッテオ・ゴフリラーを使用し、レトーニャが提示した内省的な解釈に応えた。エルガーのチェロ協奏曲において、二人は旋律の機微を完璧に共有し、ミュラー=ショットは豊かなパトスを込めて演奏した。特に第3楽章では、指揮者とソリスト、オーケストラが一体となり、歴史に残る名演に匹敵するような深い哀愁と威厳を表現した。ミュラー=ショットは、豊かな音色と表現力豊かなヴィブラートで自身の貢献を果たした。
休憩後、レスピーギの交響詩二作により雰囲気は一変し、明るい響きが会場を包んだ。「ローマの噴水」では、リムスキー=コルサコフやラヴェルを彷彿とさせる色彩豊かなオーケストレーションが強調された。レトーニャの穏やかな指揮は音楽に呼吸を与え、その構造的な美しさを際立たせた。「ローマの松」では、特に金管楽器の力強い響きや、各セクションのダイナミクスと音色のバランスが精緻に調整されていた。
観客は熱狂し、終演後には長い拍手が続いた。レトーニャはアンコールとして「ローマの松」の終楽章「アッピア街道の松」を再び演奏した。ミラノ交響楽団のシーズンは、これ以上ない形で幕を開けた。