ヴァイオリニスト徳永二男が80歳記念演奏会 気持ち動かす演奏求め続け…「もっと上に」 - dメニューニュース
ヴァイオリニストの徳永二男が80歳記念演奏会をサントリーホールで開催へ
日本を代表するヴァイオリニストで、東京交響楽団、NHK交響楽団のコンサートマスターを務めた徳永二男が80歳記念演奏会を開く。演奏会には桐朋学園大学などで育てた多くの弟子らがオーケストラを結成し参加する。来月、演奏会直後にちょうど80歳になる。体の衰えを自覚する一方、「運動選手と同じで筋肉の反応はどんどん遅くなります。できたら保ちたいではだめ。もっと上に行こうと思わないと」と語った。
神奈川県横須賀市生まれの徳永は、ヴァイオリニストの父・徳永茂やチェリストの兄・徳永兼一郎を持つ音楽一家に育ち、鷲見三郎や、小澤征爾らを育てた斎藤秀雄に師事した。5歳でヴァイオリンを構え、小学5年生から桐朋の「子供のための音楽教室」に通って斎藤に師事した。高校時代には桐朋学園弦楽合奏団のアメリカ演奏旅行でヴィヴァルディ「四季」などを演奏し、現地批評で「生け花のように繊細」と評された。
1966年、桐朋学園大学在学中の19歳で東京交響楽団のコンサートマスターに史上最年少で就任した。東響は1964年にTBSの専属契約打ち切りにより解散、楽団長の入水自殺という事態を乗り越えて自主運営オーケストラとして再出発しており、桐朋学園の先輩である秋山和慶が指揮者として支えていた。24歳の徳永のデビュー盤で1971年に録音されたハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲は、楽壇生活60周年記念として初めてCD化されている。
1968年には文化庁の在外派遣研修員としてベルリンへ渡り、ベルリン・フィルのコンサートマスターであるミシェル・シュヴァルベに師事、ロリン・マゼールが首席指揮者を務めていたベルリン放送交響楽団に所属した。その後東響へ戻り10年間務めた後、1976年にNHK交響楽団のコンサートマスターに就任した。
N響退団後は宮崎国際音楽祭音楽監督などを務め、教育活動も23歳から桐朋学園で57年間続けている。国立音楽大学教授や洗足学園音楽大学客演教授も務め、記念演奏会の特別祝祭オーケストラには会田莉凡、神谷未穂、小森谷巧、三浦章宏、三浦文彰ら数多くの弟子が参加する。
徳永は「弾けるという意味は、お客様と音でコミュニケーションを取れることです。気持ちが届いて心が通う。人の気持ちを動かすことができる演奏をしたい。心にしみ込むような演奏をしたい。楽器が弾ける間は常にそう思っていたいのです」と話した。
公演は11月15日、サントリーホールにて開催。広上淳一指揮特別祝祭オーケストラと共演し、ハチャトゥリアンのヴァイオリン協奏曲、ブラームスのヴァイオリン協奏曲などを演奏する。
