Alexandre Tharaud : "Touché " (Grasset) - Radio France
アレクサンドル・タロー:『Touché』(グラッセ社) - ラジオ・フランス
フィリップ・ヴァントゥリーニ記
ピアニストのアレクサンドル・タローが、ピアノとの間に築かれた友情について語る。それは幼少期から、出会いや喜び、そして学びの過程で経験した苦難を経て形作られた関係である。
アレクサンドル・タローの経歴
アレクサンドル・タローは非常に幼い頃からピアノを始めた。最初の教師であるカルメン・タコン=ドゥヴナ(マルグリット・ロンの元教え子)からは、音楽だけでなく、楽器との呼吸法など多くのことを学んだと本人は語っている。その後パリ国立高等音楽院に入学し、ジェルメール・ムニエのクラスでピアノ科の一等賞を獲得した。また、テオドール・パラスキヴェスコ、クロード・エルフェール、レオン・フライシャー、ニキータ・マガロフにも師事した。
1987年、アレクサンドル・タローはマリア・カナルス国際音楽コンクール(バルセロナ)およびチッタ・ディ・セニガリア国際コンクール(イタリア)で入賞。1989年にはミュンヘン国際音楽コンクールで第2位を獲得した。その後、ケルン・フィルハーモニー、ロンドンのウィグモア・ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、東京のサントリーホールなど、世界各地でリサイタルを行っている。また、フランス国内外のオーケストラと共演し、ベルナール・ラバディ、ジョルジュ・プレートル、マルク・ミンコフスキといった著名な指揮者の指揮のもとで演奏している。2011年11月には、著名な古楽アンサンブルであるレ・ヴィオロン・デュ・ロワとヨーロッパツアーを行った。
アレクサンドル・タローは、クープラン、バッハ、ショパン、ラヴェル、サティ、ティエリー・ペクーなど、多岐にわたる時代の作品を録音してきた。彼の録音は、シャルル・クロス・アカデミー大賞(1997年、2003年)など、数々の賞を受賞している。2009年には、フランス文化省より芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。
『Touché』(グラッセ社)
アレクサンドル・タロー
見習いピアニストと楽器の間には、幼少期からどのような絆が紡がれるのか。アレクサンドル・タローは、彼を形作った記憶や出会いを通じて、この友情を振り返る。母のダンススタジオに隣接していた最初の住まいから、初めてのコンサートホールまで、若きタローは温かな庇護のもとに育った。同じパリの区に住んでいたショパンの幻影、厳格さと優しさが決定的だった恩師タコン先生、偉大な作曲家の妻であり貴重な友人であったマドレーヌ・ミヨー。そしてもちろん、今もなおタローのレパートリーに寄り添う「黒衣の貴婦人」バルバラ。やがて思春期を迎え、音楽院への入学、初のコンサートや録音を経験する一方で、疑念や深い傷も経験した。アレクサンドルは、こうした感情のパレットの中で自身の演奏を形作っていった。『Montrez-moi vos mains(私にあなたの手を見せて)』の成功に続き、アレクサンドル・タローは天職の誕生を明かす。現代最高の演奏家の一人である彼が、自身の名声を築いた内面的な基盤を、誠実かつ鮮やかに、そして感動的に告白する。