Арсентий Ткаченко: Самое главное – уметь играть вдолгую
チャイコフスキー記念交響楽団の首席指揮者に就任したアルセンティ・トカチェンコが語る楽団の展望

2025年1月、チャイコフスキー記念交響楽団(BSO)の指揮者にアルセンティ・トカチェンコが就任した。就任時、33歳のマエストロはロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者兼副芸術監督、ノヴォシビルスク・フィルハーモニー室内管弦楽団の芸術監督兼首席指揮者、モスクワ・ミュージカル劇場の指揮者を務めていた。首都のオーケストラ指導者の若返りという流れの中で、トカチェンコはエヴゲーニヤ・クリヴィツカヤのインタビューに応じ、BSOの発展戦略や自身の音楽観について語った。
トカチェンコは、BSOでの1年半を振り返り、個人的・創造的な成長の期間であったと述べた。多様な世代の団員を一つのアイデアでまとめることは容易ではないが、困難な状況を共に乗り越える中で、音楽家としての相互理解が深まったと語る。また、就任当初は急激なレパートリー変更を避け、既存の学術的なレパートリーを通じて自身の練習計画や要求を浸透させることに注力した。特に弦楽器のダイナミクスや音色の細部へのこだわりを強調し、ショスタコーヴィチの交響曲第5番の演奏では、楽団のポテンシャルを実感したという。
新たなレパートリーとしては、アンドレイ・ミキタの『パッサカリア』、マーラー編纂によるバッハの管弦楽組曲、グリンカの『二つのロシアの主題による交響曲』などを取り上げた。また、オペラ『イヴァン・スサーニン』のポーランドの幕から「Passo a tre」を演奏し、コンサートマスターのセルゲイ・コスティレフがソロを務めた。昨シーズンの最も重要な出来事として、ヴァインベルクの交響曲第20番(フェドセーエフとBSOに献呈)の初演を挙げた。
今後の運営について、トカチェンコは楽団長ヴラディスラフ・アガフォニコフと共に指揮者の招聘計画を立てており、2027/28シーズンに向けてアレクサンドル・スラドコフスキーとの交渉を進めている。また、クリスティアン・ナップやクレマン・ノンシオンといった外国人指揮者との協力も継続しており、今後も高いレベルの国際的な交流を維持したいと意欲を見せた。


