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🇯🇵 日本オペラOntomo · 2026年7月14日 10:01 · レビュー· 約1分で読めます

チューリヒ歌劇場で《タンホイザー》新演出 ソヒエフ指揮で洗練されたワーグナーの響き

チューリヒ歌劇場で《タンホイザー》新演出 ソヒエフ指揮で洗練されたワーグナーの響き

日本語要約
チューリヒ歌劇場でワーグナー《タンホイザー》の新演出が上演された。トゥガン・ソヒエフ指揮による洗練された響きや、エリック・カトラー、クリスティーナ・ニルソンらによる歌唱が報告された。また、パーヴォ・ヤルヴィ指揮チューリヒ・トーンハレ管とイゴール・レヴィットによるブラームス等の公演、フアン=ディエゴ・フローレスのリサイタルについてもレポートされている。
全文(日本語)

6月21日、チューリヒ歌劇場は今季の締めくくりとして、ワーグナー《タンホイザー》の新演出を上演した。トゥガン・ソヒエフの指揮は、モダンでシンプルな演出に合う洗練された響きを創り出したが、重厚さには欠け、テンポの速さから合唱とのずれも見られた。題名役のエリック・カトラーは初役ながらヘルデンテノールのパートを柔軟に歌い切り、クリスティーナ・ニルソンは若々しいエリーザベトを演じた。ヴォルフラム役のクリスティアン・ゲルハーヘルは歌詞を重視した歌唱を見せたが、レガートや母音の統一に課題を残した。ヴェーヌス役のレイチェル・ウィルソンは充実した技術を見せたが、役柄に必要な豊満さが不足していた。演出のトールレイヴル・エール・アルナルションはミニマリズムを効果的に用いた一方、人物描写や演出意図が歌手の魅力を損なう場面もあった。

6月18日には、パーヴォ・ヤルヴィ指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団とイゴール・レヴィットによる3晩連続公演の2日目が行われた。ブラームス「ピアノ協奏曲第2番」では、レヴィットのダイナミックな演奏とオーケストラの調和が聴かれた。アンコールはショスタコーヴィチ《人形の踊り》より「第5番〈おどけたワルツ〉」、後半にはシューマン「交響曲第1番《春》」が演奏された。

6月15日にはフアン=ディエゴ・フローレスのリサイタルが開催された。前半はモーツァルトで調子を欠いたものの、ロッシーニやボワエルデューで輝きを取り戻した。後半はサルスエラやマスネ、グノー、ヴェルディのオペラ・アリアで聴衆を魅了し、最後はギターの弾き語りや《連隊の娘》のアリアで締めくくった。

▼関連キーワード解説 (5)
トゥガン・ソヒエフ人物・団体Wikipedia ↗

トゥガン・タイムラゾヴィチ・ソヒエフ は、北オセチア出身の指揮者。

クリスティーナ・ニルソン人物・団体Wikipedia ↗

クリスティーナ・ニルソン として知られるクリスティーナ・ニルソン・カーサ・ミランダ伯爵夫人は、スウェーデンのオペラ歌手で、ドラマティック・コロラトゥーラ・ソプラノであった。純粋で輝かしい声(B3-F6)を持ち、ベルカント技法で最初は3オクターブ、後に2オクターブ半の音域をこなし、優美な容姿と舞台での存在感でも知られた。1888年に引退するまで20年間、国際的な歌手として第一線で活躍した。ヴィクトリア朝時代を代表する歌姫の一人であるアデリーナ・パッティと同時代人であったため、2人は評論家や聴衆からしばしば比較され、ライバルと見なされることもあった。ニルソンは1869年にスウェーデン王立音楽アカデミーの会員となった。

クリスティアン・ゲルハーヘル人物・団体Wikipedia ↗

クリスティアン・ゲルハーヘル は、ドイツのバリトンおよびバス歌手。日本語表記は、ゲルハーハー、ゲルハーエル、ゲアハ-ヘルなどあったが、現在はゲルハーヘルに落ち着いている。ドイツ語ネイティヴの発音は「ゲアハーエア」に近い。オペラや宗教曲でも活躍するが、殊にドイツ歌曲の分野で高く評価されている。現在、夫人と3人の子どもと共にミュンヘン在住。

パーヴォ・ヤルヴィ人物・団体Wikipedia ↗

パーヴォ・ヤルヴィ は、エストニア出身の指揮者。現在はアメリカ合衆国国籍。

イゴール・レヴィット人物・団体Wikipedia ↗

イゴール・レヴィット は、ロシア出身のピアニスト、人権活動家。ユダヤ系ロシア人。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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