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🇯🇵 日本オーケストラレコ芸ONLINE · 2026年8月21日 10:02 · レビュー· 約2分で読めます

名盤の外側でたどるシャルル・ミュンシュ③

シャルル・ミュンシュの現代音楽への取り組みと日本ツアーの軌跡

日本語要約
シャルル・ミュンシュは、ベルリオーズやラヴェル等の定番曲に加え、同時代の音楽を積極的に擁護した指揮者である。ボストン交響楽団音楽監督時代には多数の初演を行い、クーセヴィツキー財団と委嘱活動も行った。また、1960年、62年、66年の3度にわたる日本ツアーでは、各地で演奏会を行い、小澤征爾との交流や日本初演などの逸話も残している。
全文(日本語)

シャルル・ミュンシュは、ベルリオーズ、ラヴェル、ドビュッシーといった十八番を軸に定番レパートリーを披露する一方で、終生同時代の音楽を重視していた。ロスバウトやシェルヒェンとは異なり、新ウィーン楽派やクセナキス、ブーレーズを指揮することはなかったが、パリ時代からの作曲家との交流を通じ、新作の普及に努めた。

1937年のロンドン・デビューではアロイス・ハーバのオペラ《新しい土地》序曲を採り上げ、ボストン響音楽監督就任直後の1949年11月にはジョリヴェ《オンド・マルトノ協奏曲》(独奏ジネット・マルトノ)のアメリカ初演を行った。また、ボストン響での最後の演奏会ではオネゲルの《ニガモンの歌》とベートーヴェンの《交響曲第9番》を組み合わせている。ボストン響創立75周年にはクーセヴィツキー財団と15の作曲家への委嘱を行い、ピストン《交響曲第6番》やマルティヌー《交響曲第6番(交響的幻想曲)》などを録音した。ボストン響での最後の演奏会プログラムには、39の世界初演、58のアメリカ初演、97のボストン初演を行ったと記されている。

ミュンシュは3回来日している。1960年のボストン響とのツアーは、日米修好通商100周年と大阪国際フェスティバルへの出演が目玉となった。旧NHKホールでの演奏会にはダグラス・マッカーサー2世や皇太子夫妻も出席し、日米両国国歌、ベートーヴェン《交響曲第3番「英雄」》、ラヴェル《ダフニスとクロエ》第2組曲が演奏された。巡演中には広島の平和記念資料館訪問や、仙台でのドビュッシー《海》の演奏などが行われた。

1962年にはアンリオと来日し、日本フィルと4回の演奏会を行い「ミュンシュの第九」を指揮した。1966年にはジョルジュ・セバスティアンとフランス国立管との日本ツアーを行い、アンリオがプロコフィエフ《ピアノ協奏曲第2番》の日本初演を行った。この際、小澤征爾との面会で「毎日が勉強であり発見がある」と語った逸話が残されている。

▼関連キーワード解説 (7)
シャルル・ミュンシュ人物・団体Wikipedia ↗

シャルル・ミュンシュ は、当時ドイツ帝国領であったアルザス地方ストラスブールに生まれ、のちフランスに帰化した指揮者。

ボストン交響楽団人物・団体Wikipedia ↗

ボストン交響楽団 は、アメリカ合衆国、マサチューセッツ州ボストンを本拠地とするオーケストラ。

アロイス・ハーバ人物・団体Wikipedia ↗

アロイス・ハーバ は、チェコの作曲家。微分音開拓期の重要人物。

ジョリヴェ人物・団体Wikipedia ↗

アンドレ・ジョリヴェ は、フランスの作曲家、音楽教育者。様々な作曲技法を用いて、ラジカルな前衛音楽からポピュラーなCM音楽まで幅広い分野の作曲を行い、「音楽のジキルとハイド」と揶揄されるほどであった。

レナード・バーンスタイン人物・団体Wikipedia ↗

レナード・バーンスタイン は、ユダヤ系アメリカ人の指揮者、作曲家であり、ピアニストとしても知られている。アメリカが生んだ最初の国際的レベルの指揮者であり、ヘルベルト・フォン・カラヤンやゲオルク・ショルティらと並んで、20世紀後半のクラシック音楽界をリードしてきた音楽家。愛称はレニー。妻は、チリ出身の女優・ピアニストの、フェリシア・モンテアレグレ。

イヴォンヌ・ロリオ人物・団体Wikipedia ↗

イヴォンヌ・ロリオ はフランスのピアニスト、教師。

メシアン人物・団体Wikipedia ↗

オリヴィエ=ウジェーヌ=プロスペール=シャルル・メシアン は、フランス、アヴィニョン生まれの現代音楽の作曲家、オルガン奏者、ピアニスト、音楽教育者である。

出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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