The Croatian National Theatre in Zagreb 2025–26 Review: Tannhäuser
ザグレブ・クロアチア国立劇場 2025-26シーズン・レビュー:『タンホイザー』
(写真提供:Mara Bratoš / HNK Zagreb)
リヒャルト・ワーグナーの妻コジマの日記によると、1883年1月、作曲家は死の3週間前に、自分はまだ世界に対して『タンホイザー』という借りがあると述べていた。彼にとって、1845年にドレスデンで初演されたこの「大ロマンティック・オペラ」は、決定的な形を成していなかったのである。
ザグレブのクロアチア国立劇場は、1930年版の最終公演が行われた1931年10月以来、観客に対して『タンホイザー』を上演する責務を負ってきた。その上演の全14公演において、エリザベート役はジンカ・ミラノフ(当時はジンカ・ヴィルファン=クンツ)が歌い、1898年にはミルカ・トルニナ(テルニナ)が同役を演じた歴史がある。
『ノルマ』や『アイーダ』に続き、『タンホイザー』はザグレブ・オペラの野心的なシーズンの最後を飾る新制作である(クロアチア国立劇場には他にドラマ部門とバレエ部門がある)。例年通りダブルキャストで上演され、第2キャストのエリザベート、および第1キャストのヴォルフラムとヴェーヌスは、ザグレブ・オペラ・アンサンブルのメンバーであるヴァレンティナ・フィヤチコ・コビッチ、リュボミール・プシュカリッチ、ソフィヤ・ペトロヴィッチが務めている。
本レビューでは、初日(5月15日)と3日目(5月18日)の公演を取り上げる。両日とも第1キャストが出演した。初日キャストを2度観劇したことで、同じ歌手と指揮者であっても、オペラ公演は決して同じものにはならないという私の確信が強まった。初日の第1幕は時折リハーサル不足に聞こえ、そのエネルギーは本番というよりはゲネプロに近いものだった。
