音楽活動は何を大事にすべきか――経営学者・宇田川元一さんに聞く〈後編〉
音楽活動は何を大事にすべきか――経営学者・宇田川元一さんに聞く〈後編〉

日本語要約
経営学者・宇田川元一氏へのインタビュー後編。音楽活動を継続させるための「経営」のあり方について、オーケストラや企業事例を交えて語る。守るべき価値のために変化する「適応」の重要性と、数字に置き換えられない芸術の価値について論じている。
全文(日本語)
音楽活動を社会の中で強固にし、継続していくための「経営」の視点について、経営学者の宇田川元一氏が語るインタビューの後編。宇田川氏は、自身がクラシック音楽を聴くきっかけとなったピエール・ブーレーズ指揮のマーラー《交響曲第6番》や、ナクソスの「アメリカン・クラシック・シリーズ」でのヴァレーズやアイヴズとの出会いに触れ、聴き手として「どういうオーディエンスに何を届けたいか」が重要であると述べる。
オーケストラ経営について、宇田川氏は「演奏水準の高さ」を競うことには限界があると指摘。東京交響楽団を例に、ジョナサン・ノットが表現しようとするものに楽団員が一体となって取り組む姿勢にこそ、聴き手が価値を見出すと語る。また、楽団から「演奏」を引いた後に何が残るかが重要であり、日本フィルのコンサートマスターだけでなく全員が頭を下げる文化のように、固有の文化や物語を大切にすることが必要だと説く。
経営のあり方として、世間一般のマーケティング手法をそのまま当てはめるのではなく、自分たちが守るべきものを守るために変えるべきものを変える「適応(Adaptation)」こそが本来の変革であると強調。成果や数字のみを追求するのではなく、芸術という弱い世界だからこそ、何を守りたいのかという順番を意識すべきだと語る。また、ジョナサン・ノット指揮によるブルックナー《交響曲第8番》の演奏会で得た感動を例に、数字に置き換えられない価値の重要性を説いた。最後に、文化芸術活動を人々の苦悩をケアするものとして捉え、土地の意思を広めていく「文化資本の経営」の視点を示した。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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