Bertrand Chamayou : « Un festival doit raconter une histoire »
ピアニストのベルトラン・シャマユが語る「ラヴェル音楽祭」の芸術監督としての展望

著名なピアニストであるベルトラン・シャマユは、ラヴェル音楽祭の芸術監督も務めています。2026年の開催に向けて「スペインの時」というテーマを掲げ、作品間の整合性や創作、レパートリーの開拓を重視した、一つの旅路のようなプログラムを提唱しています。また、プロジェクトの「基盤」と位置づけるラヴェル・アカデミーについても言及しました。
――毎年テーマを選んで音楽祭を構成されていますね。2026年版は「スペインの時」が基調となっています。招待アーティストの知名度に加え、プログラムの独創性が注目されていますが、その感性はどこから来るのでしょうか?
ベルトラン・シャマユ:私は常に本や楽譜、伝記、作品目録に囲まれて過ごしてきました。若い頃はラジオをよく聴いていました。インターネットが存在せず、特に現代音楽などは録音されていない作品も多かったからです。トゥールーズのレコード店に通いつつも、深夜のフランス・ミュジック(ラジオ局)がレパートリーを探求する最も確実な手段でした。新聞で番組表を確認し、計画的に聴いていました。
シュトックハウゼンの『グルッペン』を聴くために深夜3時や4時に起きたことを覚えています。そうして新しい作品を発見し、カセットテープに録音していました。お小遣いでオーケストラや現代音楽の楽譜を買うのも好きでした。バロックや中世音楽など、あらゆる時代に興味がありました。そうした幅広い音楽史の知識が、自然とプログラム作りに役立っています。
――その構成力はリサイタルのプログラムにも表れていますね。「メンデルスゾーンからジョン・レノンまで」と題した公演が印象的です。
シャマユ:この作業がとても好きなのです。一種のドラマツルギーを考えるのが大好きです。コンサートとは、結局のところ様々な要素を詰め込む箱のようなものです。もちろん、リストの『巡礼の年』のような大きなサイクルを提示することもあります。
――コンサートの形式や長さを見直すべきだとお考えですか?
シャマユ:1時間のコンサートを短いと感じる観客がいるのは理解できます。しかし、プログラムがこれほどまでに固定化されている必要があるのでしょうか。交響楽や室内楽のコンサートはどれも似通っています。素晴らしい作品を演奏しているのは確かですが、作品の文脈化が不十分です。
――アーティストの個性が作品に別の視点をもたらすこともありますよね?
シャマユ:その通りです。だからこそ、ソプラノのバルバラ・ハンニガンやヴァイオリニストのパトリシア・コパチンスカヤ、指揮者のテオドール・クルレンツィスのようなアーティストを評価します。もちろん「伝統的」な演奏家も尊敬しています。ただ、演劇やダンスの世界の方が、レパートリーと創作の境界が曖昧ではないかと感じます。
――ピアニストとして、非常に古典的なプログラムを演奏することもありますが、どう向き合っていますか?
シャマユ:もちろんです。素晴らしいオーケストラや指揮者と協奏曲を演奏するのは嬉しいことです。たとえ自分が満足できないプログラムの中にいたとしても、コンサートは常に一つの真の体験として捉えるべきです。
――音楽祭のプログラムについてですが、常にテーマを設けて構成されるのですか?
シャマユ:はい。テーマがあることで、一つの主題を扱い、軌跡を追うことができるからです。展覧会を訪れるときのように、音楽祭も一貫性を持って物語を語るべきだと考えています。それが芸術監督の役割です。単に有名なオーケストラを招いたり、ベートーヴェンの協奏曲とマーラーの交響曲を並べるだけでは不十分です。それらは崇高な音楽ですが、「ラヴェル」と名のつく音楽祭にはふさわしくありません。
――テーマを選ぶことは制約にもなりますよね。
シャマユ:プログラム作りとは、場所やスケジュールの制約に適応することから始まります。しかし私には、ラヴェルという人物を軸に活動するという、最も素晴らしい制約があります。
――音楽祭とアカデミーについて伺います。
シャマユ:音楽祭より先に始まるアカデミーは、表面的には目立たない部分ですが、私にとってはプロジェクトの基盤です。マスタークラスは毎日2回満席となり、「オープン・ステージ」シリーズでは若手ソリストが公の場で演奏する機会を得ています。
――アカデミーはどのように運営されていますか?
シャマユ:私がピアノ、ヴァイオリン、クラリネット、アンサンブル指揮などの教授を選び、教授たちがペアを組んで、応募者の中から50名程度のハイレベルな生徒を選抜します。
――「オープン・ステージ」に加え、若手音楽家は「フェスティバル・オフ」でも演奏しますね。
シャマユ:はい。第2回は9月18日、19日、20日の「ヨーロッパ文化遺産の日」に合わせて開催されます。