New York Philharmonic Opens the Season at Geffen Hall - Sequenza21
ニューヨーク・フィルハーモニックがリンカーン・センターのゲフィン・ホールで2026-2027年シーズンを開幕
ニューヨーク・フィルハーモニックは9月16日、リンカーン・センターのゲフィン・ホールにて2026-2027年シーズンの開幕公演を行った。プログラムの冒頭を飾ったのは、ジョン・アダムズが世界貿易センターへの9月11日攻撃を受けて作曲した『魂の移住について』である。悲劇から25周年を迎えた直後であり、当時の記憶が呼び起こされるような作品であった。
この作品には犠牲者の名前が読み上げられる録音が含まれている。四半世紀を経てもなお、その名前を聞くことは当時の悲痛な感情を呼び起こした。作品は当時の絶望、衝撃、麻痺、悲しみを見事に伝えていた。オーケストラは現実のサウンドトラックを提供し、全体として神秘的でこの世のものとは思えない、深く心に響く効果を生み出した。終演後、指揮者のグスターボ・ドゥダメルが腕を下ろして演奏終了の合図を出した後も、コンサートホールには非常に長い沈黙が流れ、観客は盛大な拍手の前に思索にふける静寂の時間を共有した。
その後のゾーシャ・ディ・カストリによる世界初演作品『Invisible House』は、ニューヨーク・フィルハーモニックの共同委嘱作品である。低音の金管楽器とバスによる、胸に響くような轟音で幕を開けた。フィルハーモニックの金管セクションが主役となり、セクション全体が素晴らしい響きを聴かせた。アダムズの作品の感情的な緊張の直後であったためか、少し焦点が定まらない印象も受けた。
プログラムはプロコフィエフの交響曲第5番で締めくくられた。親しみのあるこの曲において、フィルハーモニックの響きは極めて素晴らしかった。各セクションの音色が美しく溶け合い、非常にバランスの取れたサウンドを実現していた。交響曲の暗い底流は、特に木管楽器の魅力を引き出していた。グスターボ・ダダメルによるエネルギッシュな指揮は、壮大なセクションで全身を激しく動かす様子を含め、見ていて興味深いものだった。
今回のコンサートにおいて、ニューヨーク・フィルハーモニックはこれまで聴いた中で最も素晴らしく、存在感のある演奏を披露した。ゲフィン・ホールの改修から4年を経て、オーケストラはホールに馴染み、ホールもオーケストラを包み込むようになった。楽団と空間は互いに慣れ親しみ、一つの有機体として機能する方法を見出したのである。