音楽の本質をめぐって――ピアニスト阪田知樹が語る、音楽の捉え方|じんぶん堂 - 好書好日
ピアニスト阪田知樹が語る音楽の本質とリストの音楽観
日本語要約
ピアニストの阪田知樹が、音楽の捉え方や作曲家フランツ・リストの音楽性について語ったインタビュー。バッハから現代音楽まで幅広いレパートリーを持つ阪田は、演奏家を「作曲家の心の内を翻訳する存在」と定義し、リストの共感覚や文学・絵画との結びつき、晩年の哲学的な作風について考察を述べている。
全文(日本語)
ピアニストの阪田知樹が、音楽の本質や自身の音楽観について語った。阪田は、ピアノ演奏だけでなく指揮や文筆、教育活動にも力を注いだフランツ・リストを理想とし、「コンプリートミュージシャン」を目指していると語る。
音楽史における「標題」と「形式」の変遷について、阪田は20世紀初頭にベートーヴェン像が変化し、絶対音楽の価値が高まった経緯に言及。演奏スタイルも、詩的な表現から原典版を重視する「新即物主義」的な流れへ変化したことを実感していると述べた。また、シェーンベルクやストラヴィンスキーが標題の限定を避けたことについても触れ、楽譜に忠実であること以上に、その背後にある人間の感情を響かせることが芸術であるとの考えを示した。
リストについては、共感覚を持ち、文学や絵画、彫刻を音楽の源泉としていた点を特徴として挙げた。《巡礼の年》第2巻の「ダンテを読んで」や「エステ荘の噴水」におけるニ長調の用法など、具体的な作品例を挙げながら、リストの音楽が持つイメージの広さを解説。晩年の作品が持つ哲学性や、スキャンダラスな側面と宗教性が同居する人間的な矛盾こそが、リストの音楽が愛される理由ではないかと語った。
最後に阪田は、演奏家としての自身の役割について、作曲家の心の内を「翻訳」する存在であると述べ、フェルッチョ・ブゾーニの言葉を引用しながら、現代の楽器で過去の音楽を再現する意義について言及した。
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出典: Wikipedia 日本語版(各項目の要約・CC BY-SA)
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