フィロペラ、第1回のコンサートを行う
パリ国立歌劇場管の若手有志による新楽団「フィロペラ」が第1回コンサートを開催、フィルハーモニー・ド・パリも開幕

9月6日、パリ国立オペラ・ガルニエ宮で「フィロペラ」(Philopéra)の第1回コンサートが開催された。「フィルハーモニック」と「オペラ」を重ねたこのオーケストラは、パリ国立歌劇場管弦楽団の若手有志が集まって誕生した。会場がフィルハーモニー・ド・パリやシャンゼリゼ劇場ではなかったのは、その2カ所の使用が数年前に決定される必要があるためである。
「フィロペラ」は1842年に創設されたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の例にならい、歌劇場のメンバー自身が演奏曲目、指揮者、ソリストを選んで交響曲や室内楽の演奏活動を行う。団員が国家公務員として所属するパリ国立オペラからは独立した団体である。パリ国立オペラ総監督のアレクサンダー・ネーフと、マリエル・ラベック夫人を同伴した同音楽監督のセミヨン・ビシュコフの二人は新楽団の設立を支持し、満席となった当日の会場にも姿を見せた。
初回の指揮台にはダニエル・ハーディングが招かれ、シューベルト「交響曲第3番」とマーラー「交響曲第1番《巨人》」が演奏された。前半は小編成とガルニエ宮の残響の短さが影響したが、後半はマーラーを得意とするハーディングが、ゆったりとしたテンポによる抑制されたアプローチで均整の取れた曲を構築した。今シーズンの演奏会は1回のみだが、来シーズンからは年2回が予定され、将来的には外国公演や音楽祭への出演も視野に入っている。
一方、フィルハーモニー・ド・パリでは9月1日から10日までシーズン開幕の恒例行事「プレムス」が開催され、METオーケストラ、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、パリ管弦楽団が参加した。
9月2日には、ヤニック・ネゼ=セガン指揮METオーケストラがメゾソプラノのジョイス・ディドナートを迎えてマーラーのプログラムを演奏した。前半は《リュッケルトによる5つの詩》(第5曲「私はこの世に忘れられ」など)、後半は「交響曲第4番」が披露され、アンコールとして《子供の不思議な角笛》より「原光」が演奏された。
9月9日には、パリ管音楽監督として最後のシーズンとなるクラウス・マケラがマーラー「交響曲第3番」を指揮した(メゾソプラノ:ヴィーベケ・レームクール)。マケラは抑制された指揮の動きでオーケストラを掌握し、長大な曲の全体を俯瞰した曲作りで観客を熱狂させた。
