姉弟デュオ 印田千裕(ヴァイオリン)&印田陽介(チェロ)が語る、二重奏の奥深き魅力――11月にリサイタルを開催!
印田千裕(ヴァイオリン)と印田陽介(チェロ)の姉弟デュオが第15回リサイタルを王子ホールで開催

2012年から姉弟でのデュオリサイタルを続け、2026年11月23日に第15回を行うヴァイオリンの印田千裕とチェロの印田陽介。父はヴァイオリン、母はピアノの教師で、姉弟揃って東京藝大出身である。共演を行うようになったのは、陽介がチェコ留学から帰国してからだったという。今回のテーマは「モーツァルト生誕270年——時代を越える音の旅」で、多彩なプログラムが組まれている。
千裕は「モーツァルトの記念イヤーなので、彼の二重奏曲第2番変ロ長調 K.424を最後に置くことを決めて、バロックから現代までバラエティに富んだ選曲を考えました。また、毎回邦人作品を一曲は入れるようにしています」と語る。
陽介は「モーツァルトは原曲がヴァイオリンとヴィオラで、チェロ版の譜面もありますが、今回はぼくが原曲からチェロパートを起こした譜面で演奏します。とても充実した意欲的な作品だと思います。リゲティの『ヒルディング・ルーセンベリへのオマージュ』とクセナキスの『Hunem-Iduhey』はどちらも短いですが、ずっと取り上げたいと思っていた作品です。プログラムの中では、悲しみを様々な面からとらえている金子仁美さんの『悲歌』、19世紀ドイツのE.M.ガンツの『魔弾の射手による幻想曲』などは弾くのがけっこう難しいです。ガンツ作品は華やかな超絶技巧を発揮しつつ音楽的にも面白い曲だと思います」と述べている。
共演には姉弟ならではのメリットがあるといい、陽介は「お互いに子どもの頃から聴いている慣れ親しんだ音なので安心感がありますし、自然に合わせられる面もあります」、千裕は「通常よりもリハーサル時間が長くとれますので、納得のいくまで仕上げることができるのはメリットですね。今回のモーツァルト作品もしっかり練り上げていきたいと思っています」と語っている。
陽介の公式サイトにはデュオ作品のリストが並んでおり、姉弟でさらに二重奏の魅力を伝えていきたいと意気込む。
千裕は「リサイタルや録音を通じてヴァイオリンとチェロのデュオのレパートリーの紹介に努めていますので、みなさんにその素晴らしさを体験していただけると嬉しいです。今回は短い曲が多いのですが、ぜひお気に入りの一曲を見つけていただきたいですね。次回以降は現在活躍している日本人作曲家の方への委嘱も考えています」とし、陽介は「シュニトケ、マントヴァーニなどの現代作品、さらにバロック作品なども今後取り上げたいですね。今回はモーツァルトを含めて趣向の違う3曲くらいをアンコールに予定していますので、ぜひご期待ください」とコメントしている。
公演は「印田千裕 & 印田陽介 デュオリサイタル 〜ヴァイオリンとチェロの響き Vol.15〜」として、2026年11月23日(月・祝)14:00より王子ホールで開催される。

