Une “Scala di seta” vocalement décevante au Festival Rossini de Pesaro
ロッシーニ・オペラ・フェスティバルで上演されたロッシーニ作曲『絹のはしご』の歌唱面での評価

ペーザロのロッシーニ・オペラ・フェスティバルで上演された『絹のはしご』は、歌唱面で期待を裏切るものとなった。
物語は、若きドルヴィルが、後見人ドルモントに隠れて結婚したジュリアのもとへ「絹のはしご」を使って通うところから始まる。ドルモントはジュリアをブランサックと結婚させようとしており、ジュリアは従姉妹ルチッリアのブランサックへの想いを利用して、再婚を回避しようと画策する。召使いジェルマーノの失敗も重なり、騒動は深夜まで続く。この筋書きはチマローザの『秘密の結婚』を想起させる。本作はロッシーニが20歳の時にヴェネツィアのサン・モイゼ劇場から委嘱された5つの1幕物のファルサの一つで、1812年5月に初演された。序曲はロッシーニの最も有名な作品の一つとなっている。
2009年に初演され、2011年にも再演されたダミアーノ・ミキエレットによる演出は、前日に上演された『機会が盗人を作る』のポネル演出とは対照的である。ミキエレットは現代的な設定を取り入れ、ドルヴィルはバイカー風のジャケット、ジュリアはジャージ姿で登場する。舞台はデザイナーズマンションの平面図を模しており、寝室からキッチン、浴室までが配置されている。演出は活気に満ちているが、時にやや下品な印象を与える。
音楽面では、出演した若手歌手たちの多くが役の要求に応えられていない。ドルヴィル役のアラスデア・ケントは、高音は容易に出るものの、声の線や発声が不安定である。ジュリア役のアスミック・グリゴリアンは、ロッシーニ歌唱の規範を身につけており、機敏でスタイリッシュな歌唱を見せた。一方、ブランサック役のユーリ・サモイロフは柔軟性に欠け、ルチッリア役のマーラ・ガウデンツィは好演した。最大の失望はパオロ・ボルドーニャで、ロッシーニ作品の常連でありながら、声の乾燥や発声の硬さ、シラバンダの不正確さが目立った。指揮のイヴァン・ロペス=レイノソは、繊細さよりも情熱を優先し、ボローニャ市立劇場管弦楽団を率いたが、四重唱などでアンサンブルの乱れが見られた。
8月13日にペーザロのロッシーニ劇場で上演。次回公演は8月19日と22日。