辻井伸行がマケラ指揮パリ管と初共演 ピタリと呼吸の合った秀演に万雷の拍手
辻井伸行がマケラ指揮パリ管と初共演 ピタリと呼吸の合った秀演に万雷の拍手

日本語要約
2026年5月、フィルハーモニー・ド・パリにて辻井伸行がクラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団と初共演し、グリーグのピアノ協奏曲を演奏した。また、シャンゼリゼ歌劇場ではヤニック・ネゼ=セガン指揮ロッテルダム・フィルによるワーグナー《ジークフリート》の演奏会形式公演が行われた。
全文(日本語)
若手ソリストとの共演を重ねているクラウス・マケラは、3月のイム・ユンチャンに続き、5月にはフィルハーモニー・ド・パリに初めて登場した辻井伸行と4日間にわたって共演した。5月6日のパリ管弦楽団の定期演奏会では、前半にグリーグ「ピアノ協奏曲」イ短調、後半にマーラー「交響曲第1番《巨人》」ニ長調が演奏された。辻井はマケラに腕を取られて登場し、安定した技法で難所をこなし、構築性に富んだマケラの指揮と呼吸を合わせ、観客と奏者から万雷の拍手を受けた。アンコールはグリーグの《妖精トロルの行進》と、デオダ・ド・セヴラックの《ロマンティックなワルツ》が演奏された。後半のマーラーは伸びやかな演奏だった。
一方、シャンゼリゼ歌劇場では、ヤニック・ネゼ=セガン指揮ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団がワーグナー〈ジークフリート〉を演奏した(4月19日所見)。ネゼ=セガンはロッテルダム・フィル、フィラデルフィア管弦楽団の音楽監督を歴任し、現在はメトロポリタン歌劇場の音楽監督を務めている。この公演は演奏会形式で隔年に行われている《ニーベルングの指環》シリーズの一環であり、2028年に完結予定である。オーケストラは総譜の明快な分析に基づき、場面の雰囲気を濃厚に描き出した。歌手陣では、クレイ・ヒリー(ジークフリート)、レベッカ・ナッシュ(ブリュンヒルデ)、ブライアン・マリガン(さすらい人)、ヤー=チャン・フアン(ミーメ)、ヴィープケ・レームクール(エルダ)、ソロモン・ハワード(ファフナー)らが出演し、劇感覚のある指揮のもと、演奏会形式ながらパントマイムを交えた臨場感のある舞台となった。
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